プルーストの記憶、セザンヌの眼 の商品レビュー
訳題は正解。 脳科学の最先端で得られる結論を本能で得ていた芸術家たちの紹介。 不勉強で知らない作家もいるが、セザンヌ、ストラビンスキーの章は実に興味深く、エスコフィエについては勉強になった。 オリヴァー・サックスの「音楽嗜好症」が音楽に特化しているのに対して、こちらはあらゆる芸術...
訳題は正解。 脳科学の最先端で得られる結論を本能で得ていた芸術家たちの紹介。 不勉強で知らない作家もいるが、セザンヌ、ストラビンスキーの章は実に興味深く、エスコフィエについては勉強になった。 オリヴァー・サックスの「音楽嗜好症」が音楽に特化しているのに対して、こちらはあらゆる芸術分野から、しかも、著名人の事例を紹介し、かつ、脳科学の解説も簡潔で明快なので、読んで爽快感が得られる。
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単純におもしろかった。どこがとは言いにくいけど、脳と体の関係とかよくそんな事思うなあと。 クラークの第三法則と言うと少し違うような。ただ、人は脳で考え、どういうアプローチでもってしても一つのところに向かってるかのような。そういった印象を受けた。 中身で興味深かったのは、失った...
単純におもしろかった。どこがとは言いにくいけど、脳と体の関係とかよくそんな事思うなあと。 クラークの第三法則と言うと少し違うような。ただ、人は脳で考え、どういうアプローチでもってしても一つのところに向かってるかのような。そういった印象を受けた。 中身で興味深かったのは、失った腕がまだそこにある感覚の話や、ストレス下においては神経新生が劇的に減少する話。特に神経新生の話は生まれつきという先天的な問題に関して希望の光が見えなくもなかった。 何でもかんでもを理屈で裏付けないとどうにもならない脳は問題だけど、逆にそういうのがはっきりするくらいで都合がいいならそれが嘘でも本当でもそう思い込んでしまった方が楽そうである。 勿論内容はもっと幅広く扱ってどれも興味深い。ちょっと高めの本だけど買って読むだけの価値はある。
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