「生」と「死」の取り扱い説明書 の商品レビュー
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一般的に流布している宗教観(=宗教は妄想)や死生観とは異なる筆者の見方については、にわかに納得できるものではないものの、自身の視野を広げるには良いのでは。特に私は好んでこの類の本は読まないので、なかなか新鮮であった。「生きるために生きよ」(人生の目的とは「人生を生きること」)、「いま、生きているということを意識にしっかりと上げる」というところが本書の結論であり、印象的。私もどちらかといえば宗教が歴史的に支配を目的として利用されてきたという印象を持っているし、また特段宗教に対する思い入れもないのだが、ここまではっきりと宗教が妄想と言い切ってしまう筆者の論調はある種痛快である。 ・「全ての存在は、生じることも、滅することもなし」(釈迦の教えより) ・人は恐怖を植えつけられると、他人に支配されやすい状態になってしまう。恐怖は人を支配するための、強力なツール。(例:ストックホルム症候群:銀行強盗事件で人質が犯人をかばうような言動をとった。また、人質の一人が犯人と結婚。)
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【まとめ】 死ぬのは、自分という存在、自我が消えてしまう不安がある。 でも、自我は自分以外の関係で成り立っている。 関係は究極、全時代、全世界と繋がっている。(友達の友達はみな友達的な) だから、自我が完全に消滅することはありえない。 生きているうちに、その関係を作っていく。 ...
【まとめ】 死ぬのは、自分という存在、自我が消えてしまう不安がある。 でも、自我は自分以外の関係で成り立っている。 関係は究極、全時代、全世界と繋がっている。(友達の友達はみな友達的な) だから、自我が完全に消滅することはありえない。 生きているうちに、その関係を作っていく。 また、生きるとは、ドライブするようなもの。 生きることそれ自体を楽しむのが目的。
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