星々の夜明け の商品レビュー
完結☆ 思えば、図書館で何気なーく本棚の間を歩いているときに「ん?」と思って手に取ったのがきっかけ。背表紙が目にとまったんです。綺麗だな、と。このシリーズはミギーさんの絵が毎回楽しみだったりもしました。題字も絵にあってて綺麗だし。 内容は、、、 第一巻を読んだときは「結構、王...
完結☆ 思えば、図書館で何気なーく本棚の間を歩いているときに「ん?」と思って手に取ったのがきっかけ。背表紙が目にとまったんです。綺麗だな、と。このシリーズはミギーさんの絵が毎回楽しみだったりもしました。題字も絵にあってて綺麗だし。 内容は、、、 第一巻を読んだときは「結構、王道のファンタジー?魔法とか出てこないのに王道ファンタジーってのはいいなぁ」が第一印象。しかも、一巻は序章の序章、まだなーにもわからないから、とりあえずこのシリーズにつきあっていこうって感じ。 話が進むにつれ、キャラがどんどん増えて、たくさんの国を回って。。。 キャラは高里さんの中でいっぱいストーリーがありそう。バックグラウンドがね。でもそれを書くと脱線するから(?)著者さんなりに削って書いてるのかなぁ、なんて勝手に思ってます。そして、その所為なのか、話が進むにつれ読みにくく。。。それだけが残念で仕方がない。 私は「伝わる文を書く作家さん」が好きなので。 でも、ストーリーは良かった。大筋で。 楽しめました。 あぁ、最後だから、珍しくレビューが長くなってしまった(^_^;)
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最終章の後編にしてシリーズ完結 フェンが追放された理由、兄達の行動の真実、グール達が虐げられていた本当の理由、、、全てが明かされる。 兄弟愛と家族愛、正しき国政とは?そしてフェンが取った最後の決意とは。 キレイにまとまり、キレイに着地したとても素晴らしい小説でした。みんなが...
最終章の後編にしてシリーズ完結 フェンが追放された理由、兄達の行動の真実、グール達が虐げられていた本当の理由、、、全てが明かされる。 兄弟愛と家族愛、正しき国政とは?そしてフェンが取った最後の決意とは。 キレイにまとまり、キレイに着地したとても素晴らしい小説でした。みんなが喋るセリフが心地よく、善人ばかりが集結し終結した作品でした。 ただ最後があまりにもキレイすぎやしないかい?とも思ったけど、まぁこれはこれで良かったのかなぁと。
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うん、いい終わり方だった。正直でてくる国と人の名前今や殆どうろ覚え状態でラストのとこらへんはこの人たちだれだったっけ?と思ったり。まあフェンとテオとサチが分かってれば・・・でもあれだな、何巻かの時も思ったけど、”実は”な過去話になるとなぜかみんなかわいい奴になっちゃって、憎めなく...
うん、いい終わり方だった。正直でてくる国と人の名前今や殆どうろ覚え状態でラストのとこらへんはこの人たちだれだったっけ?と思ったり。まあフェンとテオとサチが分かってれば・・・でもあれだな、何巻かの時も思ったけど、”実は”な過去話になるとなぜかみんなかわいい奴になっちゃって、憎めなくなるんだよなあ。王様もルース兄も。んでもってなんとか大団円。都合よすぎかもしれないけど私は好きだ。無知ゆえに誰かを傷つけてしまうこと。けれど真実を知ったときに目を背けるんじゃなく、真正面から向き合って、そうして自分の足で立って進もうとする。君の前に道はない。歩いた後に道ができる。「道程」だったか?フェンはまさにそれを地でいってるよなあ。ラストはちょっと笑えた。あれでいくと水戸黄門シリーズにできるよな。この銀色の髪が目に入らぬかってね。
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フェンネル大陸シリーズ完結篇。 ストライフの真実、結果。色々とあったけれど、この結末で良かったのだと思う。 ユイジーンが最後に出てきてくれたのが嬉しい。
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“『強くなって、ギル兄様の役に立つ兵になります』 兄の為に手に取った棒を握り締めて、立ち尽くすフェンベルクの真っ直ぐな視線がギルフォードの心臓を灼く。ギルフォードは何も答えずに背を向けた。 「フェンベルクを捕らえよ。独房に監禁して、何人たりとも面会は罷り成らぬ」 「兄様!」 ギル...
“『強くなって、ギル兄様の役に立つ兵になります』 兄の為に手に取った棒を握り締めて、立ち尽くすフェンベルクの真っ直ぐな視線がギルフォードの心臓を灼く。ギルフォードは何も答えずに背を向けた。 「フェンベルクを捕らえよ。独房に監禁して、何人たりとも面会は罷り成らぬ」 「兄様!」 ギルフォードは父王とルース宰相に口を挟む隙を与えず、翌日早朝、罪人の護送馬車に捩じ込んで、フェンベルクを海へ流した。 フェンベルクに流れる血を疎み、彼女を陥れようとした黒幕は判明していない。しかし、そういった動きが王城内にあった事は目を背け難い事実だ。 彼女を海に放して以降、ギルフォードへの圧力は増し、フェンベルクへの罪悪感が彼を今まで以上にストライフ王国へ服従させた。 挙げ句の果てが、この有り様だ。 ギルフォードは冷徹な牢獄の壁を見上げて、焦点を宙へ弛めた。 「海の向こうにはグールの国があると聞く」 「本当ですか?」 ギルフォードが話しかけるでもなく独白めいて言葉を落とすのも、それを壁の向こうで逃さず拾って応えるカーズも、王族の体質と士官の癖が沁み付いている所為だと思うと自嘲する笑いが込み上げる。 「だから、グールは大枚を叩いて海へ逃げる。情報が劣化して、今では西方へ辿り着く事が目的に変わったようだが」 「元帥はそれでフェンベルク様を海にお流しになったのですね」 「……いや、罪悪感を紛らわせ、何処かで生きていると思いたかった言い訳だ」 「本当ですか?」 再び聞き返した声はカーズではなかった。 男でもない。大人でもない。ギルフォードが壁に寄りかかった身体を起こすと、鉄格子の外で少女が息を切らして肩を上下させている。 打ち身で肌は鬱血し、ブーツは雪に濡れて黒く変色して、床に足を引きずった跡を残す。顔も銀の髪も泥に浸して、フェンベルクが立っていた。” 長かった。 フェンの壮大で時に過酷だった旅も、一度幕を閉じる。そう、一度。 彼女が居場所を手に入れられて良かった。 身を、名を、存在を捧げた偽王に、祝福を。 “「ありがとう。でも、私はもう自分に価値がないとは思ってない」 力はない、運命もない、英雄にはなり得ないけれど。 「ここまで歩いて来た道は、私が選んだ道だ。自分の足で歩いて来た道だ。そこで出会えた人達の事は信じられるから。皆が一緒にいてくれる『フェン』は生まれて来た意味があったと胸を張って言える」 生きる事自体に意味はないとテオが言った。 役に立つ事を、コンフリーの領主は欲だと言った。 フェンはギルフォードの役に立って、彼に認められたかった。責任も束縛も彼に押し付けて、与えられる事ばかりを待っていた。フェンの傲慢な我儘だ。 「皆が助けてくれたから私はここにいるの。だから、今度は私が皆を助けたい。誰かに褒めて貰う為ではなく、自分自身の為に、私に出来る事をしたい」 言ってみて、矛盾に気が付いた。 「やっぱり我儘だ。ごめん」 ロカが伸ばした腕でフェンを壁に押し付ける。俯く彼の瞳から涙が零れている。アシュレイがフェンの頬を叩き、サチが銀の髪をかき混ぜる。 嬉しい気持ちはもう知っている。 フェンは額をロカの頭に付けて破顔した。”
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偽王伝、真王伝と続いた物語はこれで終わり。 もっと続きを読みたい気持ちもあるが、 これはこれでいいかなと思える潔い終わり方だった。
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登場人物大集合の大団円。何回もどんでん返しがあって、すごくドラマチックでした。フェンネル大陸大好きです! 短編集も楽しみ!
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フェンネル大陸シリーズ完結編。 なるほど、ここに落ち着くのか。 それはそれでありだな。 引用したくなる素敵な言葉がたくさんで 物語とともに思い切り楽しみました。
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シリーズ完結。おつかれさまでしたー。 ファンタジーだけど、「人として」あることを真面目に 考えた大切な物語。何度も読み返したい。
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完結編。全てのことはたった一つのことから始まるのだなと思わされる一冊。全てのわだかまりが解けてとても満足です。 無知から繋がる理不尽で始まった旅だったけれど、主人公フェンの、一つ一つ、覚悟を決めながら物事に向き合う姿勢が何よりも綺麗です。 最後、国々の描写があって、彼らが元の国に...
完結編。全てのことはたった一つのことから始まるのだなと思わされる一冊。全てのわだかまりが解けてとても満足です。 無知から繋がる理不尽で始まった旅だったけれど、主人公フェンの、一つ一つ、覚悟を決めながら物事に向き合う姿勢が何よりも綺麗です。 最後、国々の描写があって、彼らが元の国に戻り、散り散りになってしまったのが少し淋しい。最後は一致団結していたから、余計にそう感じるのかもしれませんが………。
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