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非線形科学入門 の商品レビュー

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2018/01/16
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東大の元々プラズマやってた研究者のはずだけど,最近哲学をやり始めた超天才数学?物理学?哲学者?の出版物 著者は非線形科学・数理・物理を素晴らしく正しく理解済みであることが節々に伝わってくる. 物理描像には,イメージが伝わる抽象化を随時盛り込み,アナロジーを用いて,絵はあまりないが,想像が容易である. 例えば,プラズマのDebye遮蔽の話. 名画の元に群がる群衆である,と. 物理学の本は,電磁気学や力学など,基本公式を導出して,「これこれはこういう意味を示す」的な本は多数存在するが,真に理解している人は,第3者に描像を簡単化し過ぎて描像を誤ることなく,噛み砕いて説明することができる,という良い証拠となっているのが本書である. プラズマ系の研究者は是非一読すべきである. 多分これの上位互換と目される「複雑現象の数理」的な本にも挑戦してみたい.

Posted byブクログ