砂漠 の商品レビュー
なんで大学時代の話しなのに『砂漠』なんだろうと思い、思い読み終わるとわかりました 学生時代、私もなんとなくこんな風だったな、と思ったり 純粋さと真面目さと無軌道さ 大人でもなくこどもでもなく 計算しているようでしていない してないようで考えてる 下らないことにほどムキになったり...
なんで大学時代の話しなのに『砂漠』なんだろうと思い、思い読み終わるとわかりました 学生時代、私もなんとなくこんな風だったな、と思ったり 純粋さと真面目さと無軌道さ 大人でもなくこどもでもなく 計算しているようでしていない してないようで考えてる 下らないことにほどムキになったり しらっとしているようで少し熱くなる 不思議な友達や人間関係 何か遠くの忘れものと再会した読後感でした 麻雀はやったことないのでそこは想像力最大限で読みました
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難しそうに見えてどこかコミカルで読みやすい。「なんてことは、まるでない。」で、何回も伊坂幸太郎の掌の上で転がされた(笑) 登場人物の掛け合いがコナン君達 大学生verってかんじ 学長の「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」という言葉がじんわりと響いた。...
難しそうに見えてどこかコミカルで読みやすい。「なんてことは、まるでない。」で、何回も伊坂幸太郎の掌の上で転がされた(笑) 登場人物の掛け合いがコナン君達 大学生verってかんじ 学長の「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」という言葉がじんわりと響いた。 今自分と関わってくれているコミュニティを大切に生きよう。
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伊坂幸太郎の評判の良い本だったので読み始めるも、ちょっと現実離れしたところが出てきて、半分くらいで進めず。
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鳥井と西嶋のキャラが好き。 なかでも西嶋は、論理より行動的で、努力家で、いまを精一杯生きるとても魅力的な性格が印象的だった。 所々に登場する名言には、はっとさせられるものがあった。 --------- 目の前で子供が泣いているとしますよね。 銃で誰かに撃たれそうだとしますよね。...
鳥井と西嶋のキャラが好き。 なかでも西嶋は、論理より行動的で、努力家で、いまを精一杯生きるとても魅力的な性格が印象的だった。 所々に登場する名言には、はっとさせられるものがあった。 --------- 目の前で子供が泣いているとしますよね。 銃で誰かに撃たれそうだとしますよね。その時に、正義とは何だろう、とか考えててどうするんですか?助けちゃえばいいんですよ。p.268
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「俺たちがその気になればね、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ」 大学の新入生飲み会に遅れてきた西嶋はマイクを手に持ち、自己紹介を始める。雀荘で平和を願い、ピンフであがろうとするが周りのオヤジが邪魔してくること、アメリカがまた中東を攻めていることを語る。そして最後にそう断言するのだ。 この言葉には痺れた。初めて砂漠を読んだのは高校2年生の頃だった。大学に行けば西嶋のような男に出会えると心を躍らせていた。大学生になっても何度も読んだ。社会人になっても。 砂漠は伊坂幸太郎の最高傑作であり、私のバイブルである。 西嶋は目の前で泣いている人がいれば救えばいいと言う。目の前で泣いている人を救えない人間に、もっと大きなことを変えられるはずがない、世界を救えるはずがないと。そう言うだけの人間はいくらでもいるが、実践し行動に移すことが出来ている人間はどれほどいるのだろうか。西嶋は実際に行動し、努力する熱い男だ。1人を救えばその他の全員を救わなければ矛盾する、だから偽善であるとも言える。しかし、西嶋は矛盾するからなんだって言うんだと。矛盾していいんだ。矛盾したらダメだなんて法律はない。自身がその時救いたいと思うから救うんだと。それが人間なんだと。 「人間であるということは、自分には関係がないと思われるような不幸な出来事に忸怩たることだ」 東堂に告白され、振った西嶋はそのことを後悔し、4年生のクリスマスイブに東堂のバイト先に乗り込み、彼女を手に入れる。 「笑ってる東堂の隣にいるのは、俺じゃないと嫌だって思ったんですよ」 彼女に言いたいセリフ第一位である。カッコよすぎ 卒業式で学長はサン=テグジュペリの言葉を引用する。 「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」 学生時代はオアシスで、社会は砂漠であると。 人間同士の繋がりがこれ程までに重要であったとは。人間は社会的動物であり、他人との繋がりがなければ生きていけないのだから。 西嶋、北村、鳥井、東堂、南は小説冒頭から見違えるように成長していく。北村は理性的であり冷血漢と評される人間であったが、熱さ、人間らしさを手に入れた。鳥井は左腕を失ったが懸命に努力し、キックボクシングを習い、スーパー専業主夫を目指す。東堂は西嶋を追いかける。ミスコンに出てキャバクラで働き、たくさんの男と付き合う。そして最後に西嶋と付き合う。南は無口な女の子だったが、自分の考えを述べることができるようになり、想いを寄せていた鳥井とも付き合う。 西嶋は世界を平和にするためにピンフで上がろうとしていたが、清老頭で上がる。東堂への想いを行動に移し、彼女を手に入れる。 各章の題名が「春夏秋冬春」となっており、1年間の物語なのかと感じられるが、物語が進んでいくにつれて時系列が大学生活4年間全てを描いているものだとわかる演出も憎い。 また、北村が「なんてことはまるでない」と述べた前半の出来事は後々全て現実になっているが、後半に「なんてことはまるでない」と述べた出来事は現実になっていない。 つまり、物語のラストシーンで「卒業した後、何だかんだ音信不通になり、結局僕たちはばらばらになる。なんてことはまるでない、はずだ。」と述べたことは、5人が今後の人生の中で何かしらの繋がりを持ち、人生を歩んでゆくことを示唆している。 まさに彼らは、「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」と言うことを知っている。 彼らは今後も砂漠に雪を降らせるのだと、そう信じて疑わない。
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再読。だいぶ昔に読んだのですっかり忘れて楽しめました。砂漠に出る前の大学生活の話。西嶋は、客観的に眺めてるとカッコいいけど、実際隣にいたらめんどくさいだろうなぁ...。 #読了 #読書好きな人と繋がりたい
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・ 人生という砂漠も、なかなか悪くないと思わせてくれる伊坂小説。 ・ ○学生時代を思い出して、懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。 そういう人生を送るなよ。 ○その気になればね、 砂漠に雪を降らすことだって、 余...
・ 人生という砂漠も、なかなか悪くないと思わせてくれる伊坂小説。 ・ ○学生時代を思い出して、懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。 そういう人生を送るなよ。 ○その気になればね、 砂漠に雪を降らすことだって、 余裕でできるんですよ。 ○俺は恵まれないことには慣れてますけどね、大学に入って、友達に恵まれましたよ。 ○今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ。 ○前進ですよ、とにかく、前進ですよ。 ✳︎砂漠のレヴューを書いてなかったことにびっくり。伊坂作品でも、かなり好きなほうで、選書でもよくお届けしている一冊です。 今回は名言ピックアップでした。
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“五月になるのはあっという間だった。学生生活なんてまばたきする間に終わっちゃうぞ、と言っていた親戚の言葉は、本当かもしれない。春にはじまり、夏が来て、秋が過ぎたら冬、一年なんてすぐだぞ” 頭の方にある何て事のない一節からの引用だが、これに尽きると思う。読み終わってハッとした。
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大学生の青春ストーリー。何気ない日常にもきっと意味はある。その時は何も感じなくても、その経験はいつか自分の糧になる。北村、鳥井、西嶋、南、東堂の大学生生活を覗いてみて、日々を共有できる仲間がいるのが羨ましくなった。1人じゃどうしても自分の趣味趣向に走ってしまうから、その行動範囲に...
大学生の青春ストーリー。何気ない日常にもきっと意味はある。その時は何も感じなくても、その経験はいつか自分の糧になる。北村、鳥井、西嶋、南、東堂の大学生生活を覗いてみて、日々を共有できる仲間がいるのが羨ましくなった。1人じゃどうしても自分の趣味趣向に走ってしまうから、その行動範囲には限界がある。西嶋がいなければ、他の4人は麻雀をやることも、通り魔や謎の強盗犯に関わることも無かっただろうし。かけがえのない仲間を作って、自身では思いもやらなかったことを、いつかやってみたいなぁと切実に思った。
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大学生の青春物語。 プレジデントマンと西嶋めっちゃ好きだ、、。 「大統領か?」思わず笑ってしまった。
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