色町のはなし の商品レビュー
江戸のはずれの花町、悲しい恋のお話に、怪談が加わって何とも言えない読後感。 切ない気持になるお話でした。 生と死の狭間で、精いっぱいその瞬間を過ごしていくことへの応援歌のようにも思えてきます。
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女にマメだから萬女蔵。 そんな彼が引き寄せてしまう怪し達が物悲しくも色っぽく、愛おしくなります。 たまにエグイ話も出てくるので、ちょっとずつ・・・の進み方でもお腹イッパイな気分です。
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“クダンは人に牛とかく”「因果物師」で物語に一気に引き込まれ、“痔という文字ができたくらい…”と「若衆芝居」でぞわりとし「水の女」に妖艶な物の怪をみる。萬女さんとお才コンビをもう少し読みたい。
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舞台となるのは吉原など華やかな場所ではなくもっと場末の色町。出てくる女性(幽霊)たちも底辺の底辺で春をひさぎ、心を残していったものたち。 妖しく切ない物語としても面白かったが、江戸のアングラ風俗を知るといった点からも興味深く読めた。 主人公である萬女蔵が出てくる話と出てこ...
舞台となるのは吉原など華やかな場所ではなくもっと場末の色町。出てくる女性(幽霊)たちも底辺の底辺で春をひさぎ、心を残していったものたち。 妖しく切ない物語としても面白かったが、江戸のアングラ風俗を知るといった点からも興味深く読めた。 主人公である萬女蔵が出てくる話と出てこない話があったり、深い余韻のある話とあっさりしすぎる話があったり、一貫性がちょっとないのが私的には残念だった。 図書館から 読んだ期間:10/26〜27
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江戸時代は両国を舞台にした色っぽい怪談小説。ちなみに短編集。いやらしさがいい具合で、怖いというより物悲しい。全体的に前半の小説の方が好みだった。
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それは少し不思議で、怖い、恋のはなし。 ちょっと怖くて哀しいはなしの連作。この作者の雰囲気が結構好きです。 「若衆芝居」が好きかな。 あとやはり、郭文化は読んでいて面白いです。 「命が惜しくて娼が抱けるか」
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