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青い鳥 の商品レビュー

4.4

407件のお客様レビュー

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2024/05/09

とても静かに胸に来るお話でした。 ムラウチ先生がどんなときもぶれることなくひとりぼっちの子のそばにいてくれるのは本当に救いだと思いました。 私がお気に入りのお話は、 ○ハンカチ  ○おまもり ○カッコウの卵

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2024/04/29

おすすめしてもらって読んだ小説。面白くて止まらなくて、二日で読了。 一つ一つの物語に出てくるフレーズが心に残る。特に印象に残ったのは、「教室の黒板はどこの学校も西側と決まっている」という話。今の場所を抜け出そうとする主人公に対して、「どこに行っても一緒だ」という現実と同時に「で...

おすすめしてもらって読んだ小説。面白くて止まらなくて、二日で読了。 一つ一つの物語に出てくるフレーズが心に残る。特に印象に残ったのは、「教室の黒板はどこの学校も西側と決まっている」という話。今の場所を抜け出そうとする主人公に対して、「どこに行っても一緒だ」という現実と同時に「でも君なら新しい場所でもやっていける」と背中を押してくれる姿が心に沁みた。多数派が有利な理不尽な環境の中でも、「それっておかしいよね」って気づいて言葉にして行動に移す、それが「大切なこと」なんだと、村内先生は教えてくれた。 一回読んだだけでは咀嚼しきれない部分もあるからこそ、大切に近くに置いて、またいつでも読み返したいと思える小説です。おすすめです。

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2024/04/29

中学校の臨時教師の村内先生と周囲に馴染めない生徒とのお話。短編8篇。出だしはなんだかモヤモヤするけど最後にホロリとさせられる。

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2024/04/17

▪️サマリー ・学校を舞台にした8つの短編集。 ・主人公は国語教師の村内先生。 ・先生は吃音なため、話す時にカ行とタ行でつっかえてしまう。 ・先生は、つっかえながらも悩みを抱える生徒に  「たいせつなこと」を伝え、見守る姿勢を貫く。 ▪️心に残るフレーズ(一部、言い回しを変更)...

▪️サマリー ・学校を舞台にした8つの短編集。 ・主人公は国語教師の村内先生。 ・先生は吃音なため、話す時にカ行とタ行でつっかえてしまう。 ・先生は、つっかえながらも悩みを抱える生徒に  「たいせつなこと」を伝え、見守る姿勢を貫く。 ▪️心に残るフレーズ(一部、言い回しを変更) ・ひとりぼっちが二人いれば、それはひとりぼっちではない。 ・先生は、ひとりぼっちの子のそばにいて、もう一人のひとりぼっちになるために、先生をやっている。 ・先生は、生徒を助けたとは言わない、間に合ったという。 ▪️つぶやき 学生時代に教わった先生は、多感な時代に成長していく子どもにとっては、大きな存在になる。 私も遥か昔のあの先生にあんなこと(勉学以外の人生の教訓)を教わったなぁと本書を読みながら、懐かしい気持ちになった。 村内先生のように、つまり生徒をより良い方へ誘うきっかけを与える先生に私が出会えていれば、私の人生も幾ばくか良い方向へ道が開かれたのにと感じた。残念。 さて、作者の重松清さんは、教師を志したが吃音を持っており、教師の道を断念されたようだ。 村内先生にご自身を重ね合わされたのかもしれない。

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2024/04/02

2024.4.2 読了 ☆9.6/10.0 主人公の村内先生は、中学の非常勤講師。 先生は、様々な理由で“ひとりぼっち”の心を持つ生徒の前に現れ、教え諭すでもなく、ただそばにいて、生徒たちの気持ちに寄り添ってくれます。 そして“大切なこと”しか喋りません。 先生には、“...

2024.4.2 読了 ☆9.6/10.0 主人公の村内先生は、中学の非常勤講師。 先生は、様々な理由で“ひとりぼっち”の心を持つ生徒の前に現れ、教え諭すでもなく、ただそばにいて、生徒たちの気持ちに寄り添ってくれます。 そして“大切なこと”しか喋りません。 先生には、“ひとりぼっち”の生徒のそばにいる事という、授業より大切な仕事があるのです。 登場する生徒たちは、学校で上手くしゃべれない子や、クラスでいじめにあった子、お父さんが自殺をしてしまった子、親に愛されなかった子、そんな背景を抱えた子たちです。 そのひとりひとりに心を開かせてくれる先生。 各話、温かい涙が胸の奥にとめどなく溢れてきます。 村内先生の良さは、言葉では語りつくせない… 村内先生に会えた子は、幸せです。 「たいせつなこと」は「そばにいること」 学校の先生は、みんなの味方でもないし、敵でもない。 正しいことと、たいせつなことは違う。 とても良い本に出会えました。 いつまでも心に留めておきたいことばかりです。

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2024/03/29

とても好きな作品になりました。 数編の物語も、それぞれがいい世界感を持っている。 「先生は、大切なことしか言わない」 これに尽きます。 ありがとうとお礼を言いたくなりました。

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2024/03/17

吃音の先生は大切なことしか言わない。正しいことではなく、大切なこと。ひとりぼっちの子供に、ひとりぼっちにならないよう先生はただ寄り添う。親になって、ついつい大人として、親として正しいこと、より良い道を言おうとしてしまう。でも、私の経験や知識なんてあまりにも小さすぎて何の参考にもな...

吃音の先生は大切なことしか言わない。正しいことではなく、大切なこと。ひとりぼっちの子供に、ひとりぼっちにならないよう先生はただ寄り添う。親になって、ついつい大人として、親として正しいこと、より良い道を言おうとしてしまう。でも、私の経験や知識なんてあまりにも小さすぎて何の参考にもならない。子供が成長してやっと気付いた。周りの大人の意見なんて気にするな、参考にするな、と。大人はただただ見守るだけでいいんだと。ごめん、娘たち。今更だよねぇ。

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2024/03/04

吃音症の先生が、一生懸命苦しんでいる子どもに寄り添って心を救ってくれる話。 印象に残っている言葉 「ひとりぼっちが二人いれば、それはもうひとりぼっちじゃない。先生は、ひとりぼっちの子のそばにいる、もう一人のひとりぼっちになりたいから先生をやっているんだ。」 なんて素敵な言葉な...

吃音症の先生が、一生懸命苦しんでいる子どもに寄り添って心を救ってくれる話。 印象に残っている言葉 「ひとりぼっちが二人いれば、それはもうひとりぼっちじゃない。先生は、ひとりぼっちの子のそばにいる、もう一人のひとりぼっちになりたいから先生をやっているんだ。」 なんて素敵な言葉なんだろう。 今まさに学校で悩みを抱えている子たちや、生きづらさを抱えている人たちに、この本が届きますように。

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2024/02/18

ひとりぼっちで苦しむ子どもに、そっと寄り添いそばにいてくれる。吃音で上手く喋れない村内先生が教えてくれる”たいせつなこと”。 どの話も、心にすーっと沁みました。 “ハンカチ”場面緘黙症の女の子の卒業式のシーンが良かったな。

Posted byブクログ

2024/02/14

ステキな先生のおはなし 「みんな」にあわせてまわっている学校で、「みんな」にうまくとけ込めない子たちに寄り添う村内先生が本当に素敵だなあと思いながら読んだ。 学校は誰一人取り残さない場所であって欲しいし、私もそんな教育を実現したいし、村内先生みたいになれたらうれしいなあ〜〜

Posted byブクログ