聡明なのに、なぜか幸福になれない日本人 の商品レビュー
題名の通り、「俺ってなんで幸せを感じないんだろーなー」ということを、ここしばらく真剣に思い詰めていたが故に読んでみた。理由は日本に蔓延る人の人生精神を硬直化させる社会システムにあるらしい。だとすれば敵は余りに強大。
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随所に日本ダメすぎる、またはイタリア万歳のような文章が多くてイライラします。鼻につく。 終いには『役所の手続きが何時間もかかるイタリアの方が、日本よりもいい』という印象が強く、著者のイタリア贔屓がとにかくガンガン伝わってきます。 この手の日本人論、または日本の社会学的・心理学的俯瞰なら土居健郎『「甘え」の構造』、ルース・ベネディクト『菊と刀』、谷崎潤一郎『陰翳礼讃』、暉峻淑子『豊かさとは何か』の方が断然優れている。本書はサクサク読める代償として『頭に入らない』という致命的欠陥を持っています。 著者の言いたい事は、『イタリア人みたいに今をたのしもうよ!』と、日本人が幸せになれないのは日本のシステムがそうなっているから、の2点。まあまあ核心を突いている感もあるけど、とにかく『癪に障る』(笑)内容でした。 アマゾンのレビューでは高評価ですが、僕は全然評価できませんでした。
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