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編集者の仕事 の商品レビュー

3.2

29件のお客様レビュー

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2012/07/28

本の良し悪しは、読まなくても分かる。なぜなら「いい本」には、オビから奥付まで随所に工夫が凝らされているから―。「1頁が存在しないのはなぜか」「目次と索引こそ技量が問われる」「余白の意味」「明朝体の美しさ」「本文紙は白ではない」など、数々の名著を手がけた編集歴四十余年のベテランが、...

本の良し悪しは、読まなくても分かる。なぜなら「いい本」には、オビから奥付まで随所に工夫が凝らされているから―。「1頁が存在しないのはなぜか」「目次と索引こそ技量が問われる」「余白の意味」「明朝体の美しさ」「本文紙は白ではない」など、数々の名著を手がけた編集歴四十余年のベテランが、本づくりについて縦横に語る。“電子書籍元年”と言われる今こそ伝えたい、昔ながらの「紙の本」の知られざる魅力。

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2012/06/14

著者が引用した名言などでは、グッとくるものがありましたが、著者自身の口ぶり?書き方?がどうも生理的に受け付けないものでした。 装丁(私はこの漢字がいいです)にしても、中身の文字の大きさにしても、自身のやり方が一番だと思っていて、他のはどうかなぁ、編集者として意識が足りないのでは...

著者が引用した名言などでは、グッとくるものがありましたが、著者自身の口ぶり?書き方?がどうも生理的に受け付けないものでした。 装丁(私はこの漢字がいいです)にしても、中身の文字の大きさにしても、自身のやり方が一番だと思っていて、他のはどうかなぁ、編集者として意識が足りないのでは?といういちいちつっかかる上から目線にイライラすることもありました^^; また、この本が誰に向けられたか…本文では新書はサラリーマンが電車で片手で読むかもしれないと書かれてましたが出版関連以外のサラリーマンの方はこれ読んでわかるのか疑問に思いました。 というのも、私にとっては理解するのが難しかったからです。 編集者として働くというのであれば、勉強も必要になり読むべきかもしれませんが、少し裏側を知ってみたいなという読者にとってはとっつきにくいものと感じました。 著者の自己満足に尽きる本ですね。

Posted byブクログ

2012/04/08

176ページ  書誌とは、大雑把に言って著作の考証で、改題、すなわち初出を含む作品の来歴の解明、さらには著作一覧や年譜の作成などの作業を含む総称です。   ◆改題→解題

Posted byブクログ

2011/06/23

新書というものは、どうしても実用寄り&ハウツー的指南的なものが多いので、その面白さは知識が得られて面白い、ということが主流かと思うのだが、たまに、知識としてというより、読み物として面白い、そして稀に感動すら覚える、というものに当たることがあります。 これがその稀な例の一つ。 と...

新書というものは、どうしても実用寄り&ハウツー的指南的なものが多いので、その面白さは知識が得られて面白い、ということが主流かと思うのだが、たまに、知識としてというより、読み物として面白い、そして稀に感動すら覚える、というものに当たることがあります。 これがその稀な例の一つ。 とても面白かった! 平易な言葉でしっかり描写している。 その事柄を知らない人を相手にしているくどさ・啓蒙くささが感じられない。 そして対象への愛が感じられる。 いいものを読みました。 それにしてもこの最終章、ああ、なんと贅沢な「幻の本」でしょう!

Posted byブクログ

2011/05/23

[ 内容 ] 本の良し悪しは、読まなくても分かる。 なぜなら「いい本」には、オビから奥付まで随所に工夫が凝らされているから―。 「1頁が存在しないのはなぜか」「目次と索引こそ技量が問われる」「余白の意味」「明朝体の美しさ」「本文紙は白ではない」など、数々の名著を手がけた編集歴四十...

[ 内容 ] 本の良し悪しは、読まなくても分かる。 なぜなら「いい本」には、オビから奥付まで随所に工夫が凝らされているから―。 「1頁が存在しないのはなぜか」「目次と索引こそ技量が問われる」「余白の意味」「明朝体の美しさ」「本文紙は白ではない」など、数々の名著を手がけた編集歴四十余年のベテランが、本づくりについて縦横に語る。 “電子書籍元年”と言われる今こそ伝えたい、昔ながらの「紙の本」の知られざる魅力。 [ 目次 ] 1 本とはモノである(作りの良し悪しを見分けよう;一次元の原稿を三次元に) 2 編集の魂は細部に宿る(すべては判型から出発する;頁はどこから始まるの?;目次と索引は技量が問われる;校正、畏るべし) 3 活字は今も生きている(グーテンベルクに感謝;明朝体は美しい;欧文書体はファミリーに分かれる;約物と罫線を使いこなせ) 4 見える装幀・見えない装幀(紙には寸法も色も重さもある;函入りかジャケットか;表紙は最後まで残るもの) 5 思い出の本から(昭和は文学全集の時代であった;十二冊プラス幻の一冊) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2011/03/20

本のタイトルのみならず、目次や索引が大事だといわれれば、 素人ながらも、「そういうものなんだろうな」と思う。 ところが、フォントの書体や大きさなんかも、 それぞれにこだわりを持つともなれば、感嘆せざるをえない。 なるほど、「本はモノである」ということなのか。 ただし、興味が...

本のタイトルのみならず、目次や索引が大事だといわれれば、 素人ながらも、「そういうものなんだろうな」と思う。 ところが、フォントの書体や大きさなんかも、 それぞれにこだわりを持つともなれば、感嘆せざるをえない。 なるほど、「本はモノである」ということなのか。 ただし、興味がある人でなければ、 かなり細かい話なので、ためにはならないかもしれない。

Posted byブクログ

2011/01/29

「本とはモノである」 この言葉が印象的だった。 内容はもちろん重要であるが、内容が良ければ本の形などといった3次元的なものはどうだっていいというわけではない。 この本はこれからやってくる(既に来ている?)であろう電子書籍時代の中で、本というモノの存在価値を改めて実感させる。

Posted byブクログ

2011/01/14

自分が本に携わる仕事をしているので、当然ながら題材に大きな興味を引かれて読んだ。「本とはモノである――。」という点が冒頭からしっかり強調されている点で良書だと感じて読み進めました。 本は文字や絵が書かれた紙が束ねられただけものと言えばそうなのだが、それが完成に至るまでに細部でい...

自分が本に携わる仕事をしているので、当然ながら題材に大きな興味を引かれて読んだ。「本とはモノである――。」という点が冒頭からしっかり強調されている点で良書だと感じて読み進めました。 本は文字や絵が書かれた紙が束ねられただけものと言えばそうなのだが、それが完成に至るまでに細部でいろいろな要素があって、そのひとつひとつが読者の印象を変えることもあるわけです。この本の中でもグーテンベルグの印刷の話も出てきたりするが、モノとして歴史も長い分、培われてきたものも大きくて、確かに職人芸的な部分も強い。 もちろん内容が一番大事ではあるのだが、書籍の仕組によって受け手のイメージも変わるし、価格も変わるから届く読者も増減する。忘れがちではあるのだが、細部のこだわりを大事にしていこうという点を再確認することもできた。 ただ、最終章の「思い出の本から」という章には疑問を感じた。老人の懐古趣味とはこういうことを言うのだと思う。2010年のタイミングでこの本を出版する意味は、帯にもあったとおり電子書籍も意識してのもの。それについて展望を論ずる必要まではないが、最後の章が著者の思い出って・・・。あまりに未来を見てなさすぎでは? それまでの内容はすごく興味深かったのに、最後で少々がっかりしました(笑) 編集者の仕事、という点では良書には変わりないんですけどね。

Posted byブクログ

2011/08/01

新潮社で40年間編集者として勤務していた著者による本の本。へ〜ほ〜と感心しながら読了。そうか、ゲラっていうのは「ギャリープルーフ(校正刷り)」の略だったのか。

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2010/10/15

新潮社に40年勤務し書籍編集に携ってきた著者が、編集者の仕事について語った本。 本はその中身だけでなく、装丁や紙の種類、文字組み、余白のとり方、ノンブルの位置など、本を読みやすくするための様々な工夫の上に成り立っている。 私も仕事柄、編集の一端は見てきたつもりだけど、初めて知った...

新潮社に40年勤務し書籍編集に携ってきた著者が、編集者の仕事について語った本。 本はその中身だけでなく、装丁や紙の種類、文字組み、余白のとり方、ノンブルの位置など、本を読みやすくするための様々な工夫の上に成り立っている。 私も仕事柄、編集の一端は見てきたつもりだけど、初めて知ったことや、改めて認識したこともあり、まるで先生に教えてもらっているような感じで楽しく学ばせてもらった。 特に、新潮文庫の上がカットされてないのは、子供のころから疑問に思っていたので、謎が解けてすっきり。 今は電子書籍の仕事にも取り組んでいるけれど、折りに触れてこの本を思い出し、「読みやすく編集する」ことの大切さを忘れないようにしたい。

Posted byブクログ