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ゴールズワージー短篇集 の商品レビュー

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2011/07/19

デヴォンの男、敗戦、我等がために踊れ、もう一度、稲妻、先なるものと後なるもの、以上6篇。1900年から1914年までの短篇。素朴(言い方によっては「幼稚」)で、何かをまっすぐに突き付けてくるような彼の文学は、やはり魅力というべきでしょう。それから、耽美的、牧歌的なリリシズム。あと...

デヴォンの男、敗戦、我等がために踊れ、もう一度、稲妻、先なるものと後なるもの、以上6篇。1900年から1914年までの短篇。素朴(言い方によっては「幼稚」)で、何かをまっすぐに突き付けてくるような彼の文学は、やはり魅力というべきでしょう。それから、耽美的、牧歌的なリリシズム。あとがきを参照しながら書いていますが、私もそのとおりだと思います。ゴールズワージーのことがとても好きだった時季があるのです。ひょっとしたら「永遠の愛の誓い」などというものを獏と信じていたのかもしれません、少し恥ずかしい気がします。ところが始末におえないことに、今でも「永遠の愛」を信じているのです。以前とは違う、もっともっと強固なものを、しかも誰にも知られぬように私の中だけにしまって。ゴールズワージーは、私にそれを確かめさせてくれます。

Posted byブクログ