紛争解決 アフリカの経験と展望 の商品レビュー

川端正久,武内進一,落合雄彦【編著】

2014/04/11

紛争解決とは単に戦闘を止めることではない。紛争を引き起こした要因を除去し、その再発を防ぐ制度を作り上げてこそ、永続的な紛争解決が可能になる。

第二次大戦後、アメリカの対アフリカ政策は現実主義の思想に基づいていた。この思想の下でアメリカはヨーロッパやアジアの問題には追求すべき国益が存在する一方で、アフリカにはそれがほとんど存在しないと判断した。その結果、アメリカが積極的な介入を繰り返したアジアや中東と比べて、アフリカは介入を極力控えた場所となった。