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ユダの窓 の商品レビュー

4.2

13件のお客様レビュー

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2009/10/31

 1938年に発表されたディクソン・カーの別名義の作品。密室殺人を解くのだが、殺人は1件だけで法廷の場面が延々と続くのは、古きよき時代って感じがする。でも、邦人のこういったのよりよっぽど面白いのだが、私の感覚がへんなのだろうか(?/笑)  しかし、読みづらかったよ。

Posted byブクログ

2011/04/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

未来の義父アヴォリ・ヒュームを訪れたジェイムズ・キャプロン・アンズウェル。薦められたウィスキーを飲むと意識を失ってしまった。意識が途切れる寸前の義父の謎の言葉。気がつくと密室に義父ヒュームの死体と共に・・・。 逮捕され裁判にかけられるアンズウェル。法廷でのH・Mの弁護、ヒュームがある人物と男を取り違えた謎。ヒュームの仕掛けた罠。アンズウェルの服から発見された従兄弟レジナルド・アンズウェル大尉の拳銃。ヒュームの弟スペンサー・ヒュームの逃亡。残された手紙。レジナルドと婚約者メアリーとの関係。H・Mが言う「ユダの窓」の謎。

Posted byブクログ

2009/10/04

法廷ミステリの傑作。スリリングな展開には隙がなく、もつれた糸を解きほぐす推理のプロセスも見事。「密室」「法廷」の両サブカテゴリで、本作品は頂点を極めたと言っても言い過ぎではないと思う。確かに、密室トリックについては賛否両論あるだろうが、“ユダの窓”という俗語を生み出すほどの、見方...

法廷ミステリの傑作。スリリングな展開には隙がなく、もつれた糸を解きほぐす推理のプロセスも見事。「密室」「法廷」の両サブカテゴリで、本作品は頂点を極めたと言っても言い過ぎではないと思う。確かに、密室トリックについては賛否両論あるだろうが、“ユダの窓”という俗語を生み出すほどの、見方を変えれば画期的なトリックであることは間違いない。解説で山口雅也氏が述べているように、カーの魅力はそのストーリー・テリングにあり、必要不可欠なファクターのひとつが密室なのだと思う。そしてその舞台に法廷を選んだことには感服する。手持ちのカードの切り方が絶妙で、読者を飽きさせず、引き返させず、一気にストーリーに引き込む手腕は、天才と言うよりは悪魔的。

Posted byブクログ