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ママは何でも知っている の商品レビュー

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2023/07/04

私は私服の刑事、職場でも上司の警部の右腕として活躍している。ただ、毎週金曜日は妻とブロンクスに住む母のアパートでローストチキンの食事会。そこでは嫁姑バチバチの火花も。しかし何より今捜査中の事件の概要を話すと、それはねえ、とママは犯人を当ててしまう。学は無いが世間知があるのだ。そう...

私は私服の刑事、職場でも上司の警部の右腕として活躍している。ただ、毎週金曜日は妻とブロンクスに住む母のアパートでローストチキンの食事会。そこでは嫁姑バチバチの火花も。しかし何より今捜査中の事件の概要を話すと、それはねえ、とママは犯人を当ててしまう。学は無いが世間知があるのだ。そう、それは従妹のグラディに似ているわ、とそこから推理するのだ。おっとこれはミス・マープルと同じですねえ。短編集なので、あらすじを聞いているよう。ただ、事件の骨格には、三角関係、仕事にケチをつけられるウェイター、甥夫婦に財産を狙われた一人暮らしの叔母のさみしさ、などがさりげなくはさまれる。 ただ、解決のパターンは刑事の息子が難儀しているのをママが食事の席で毎回解決、なので、息子刑事ってどうなのよ?と心配。ママは生まれた時からブロンクスに住み、50の坂を超えたがまだまだ若い、ユダヤ人という設定。ママしか出てこない。 8編収録。 1952年にエラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジンに掲載。本国アメリカで単行本に編まれなかったので、知名度が低いとある。 ジェームズ・ヤッフェ:1927シカゴ生まれ。イェール大卒業後、海軍を経て1年パリで過ごす。ユダヤ人 「早川ミステリハンドブック2015」では、「どこかユーモアのある、楽しい殺人、のミステリ」にリストアップ。  1952、1968発表 1977.7.31初版 1996.6.30第7版 図書館

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2014/08/25

図書館で。なんとなく懐かしいタイトル。 やっぱり海外でも嫁姑問題ってあるんだなあとしみじみ実感。でも毎週お母さんの所に食事に行ってるだけ奥さんエライ。そしてママを頼る癖にママの質問をバカにしている息子は何なんだろう。 まあでも筋金入りのユダヤ系ママは色々な意味で手ごわそうだなあ...

図書館で。なんとなく懐かしいタイトル。 やっぱり海外でも嫁姑問題ってあるんだなあとしみじみ実感。でも毎週お母さんの所に食事に行ってるだけ奥さんエライ。そしてママを頼る癖にママの質問をバカにしている息子は何なんだろう。 まあでも筋金入りのユダヤ系ママは色々な意味で手ごわそうだなあと思いました。ハイ。

Posted byブクログ

2014/03/02

1996年6月30日 7版発行、背ヤケ、カバスレ、帯無 ハヤカワミステリー1287 2014年2月25日伊勢BF

Posted byブクログ

2009/10/04

安楽椅子探偵モノの王道。ストーリーは短く会話中心でスピーディーに進む。読者はただの傍観者。つけ入る隙のないママの推理はあっぱれの一言に尽きる。知識や教養に秀でているわけでもなく、主婦ならではの観点で事件を見抜く鋭さに暖かみを感じる。謎の規模は小さいが、綿密に組み立てられたプロット...

安楽椅子探偵モノの王道。ストーリーは短く会話中心でスピーディーに進む。読者はただの傍観者。つけ入る隙のないママの推理はあっぱれの一言に尽きる。知識や教養に秀でているわけでもなく、主婦ならではの観点で事件を見抜く鋭さに暖かみを感じる。謎の規模は小さいが、綿密に組み立てられたプロットは無駄がなくパズラー好み。ホームドラマのようなほのぼのとした雰囲気に包まれているが、中身はキレ味鋭い上質の本格ミステリ。

Posted byブクログ