けっぱり先生 の商品レビュー
学園紛争の余韻が残る1972年刊の学園小説.もとは地方紙の連載小説で,実在のモデルは桐朋学園女子中高校長の生江義男氏. 意図的にストーレートな書き方をしているせいもあって,あか抜けないし,それにかなり時代を感じてしまう部分がある.たぶん,出版された当初は反動的だと非難されたので...
学園紛争の余韻が残る1972年刊の学園小説.もとは地方紙の連載小説で,実在のモデルは桐朋学園女子中高校長の生江義男氏. 意図的にストーレートな書き方をしているせいもあって,あか抜けないし,それにかなり時代を感じてしまう部分がある.たぶん,出版された当初は反動的だと非難されたのではないか.そして,女性の社会での活躍が顕著な現在では,古くさいと思われてしまうんではないか.そこらがこの本が紙の本として現役でない理由かもしれない. 心のどこかにこういう世界に対する郷愁を感じつつも,この本を完全に肯定することができない私は果たして幸福な時代に生きているのか,不幸な時代に生きているのか.
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浪人時代、ふとしたことからこの本を手に取り私は一つの決意をした。30年以上も前の純情な受験生時代のこと・・・。
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