神曲地獄篇 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
連合赤軍の、「山岳ベース事件」の小説化。連合赤軍関連だと、どうしてもあさま山荘に目が行ってしまいがちだけれど、その前に「内ゲバ」というものが何故起こったんだろうか?そこに目をつけたのは良かったと思うんだけど、いかんせん資料が数多くあり、良書も多数広まった現代からすると、「ここ作ったか?」と首を傾げてしまう点がどうしても・・・。取材してないとはいわないし、読み物として「狂気」はしっかり書けているとは思うが、現代人からするとどうしてもそこがひっかかる。作者が「チンギス・ハン=源義経」説を唱えた、ということでバイアスがかかっているのかもしれないけれど、現在では入手困難というのもむべなるかな。って感じ。
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