教養論 大人の知性教えます の商品レビュー
読書録「教養論」3 著者 鷲田小彌太 出版 PHP文庫 p127より引用 “ つまり、教養の基本は、あくまでも、通 俗ということである。通俗とは、ポピュラー ということで、大衆に届くという意味だ。高 級か、低級か、ということとは、直接関係な い。大衆、もっといえば、万人に届く...
読書録「教養論」3 著者 鷲田小彌太 出版 PHP文庫 p127より引用 “ つまり、教養の基本は、あくまでも、通 俗ということである。通俗とは、ポピュラー ということで、大衆に届くという意味だ。高 級か、低級か、ということとは、直接関係な い。大衆、もっといえば、万人に届くもの、 それが教養である。” 目次から抜粋引用 “教養とは、何だ お子様ランチはまずい 大人とは、何か 教養を持つための10戎 教養をもつための条件” 哲学者である著者による、教養というもの について記した一冊。 教養の定義から手に入れ方まで、あらゆる 方面から語られています。 上記の引用は、教養の技術化について書か れた項での一節。 隅から隅まで詳しく解説しようとすると、物 凄く難しくなるようなことであっても、多く の人に分かるように説明できてこそ、身につ いた教養であるのかなと思いました。 でも、難しい物は難しいままで理解するしか 無いとも、どこかで読んだ気もします。 著者が言うには、教養というのは雑学であ るとも言っておられます。多くの教養を身に つけようとすれば、最後にはあらゆる方向か ら知識と経験を仕入れなれけばならなくなる のへしょう。結局なんでもありというところ に向かうのかもしれません。 とにかく教養を身につけるには、時間がか かるということなので、ちょっとずつ普段か ら身につけていけたらいいですね。 ーーーーー
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「教養」についてというよりも、コヤタ先生の幅広い「知」についてのエッセイ。丁寧に「教養」について説明してはいるが、先生の経験を語ってもらうほうが手っ取り早く理解できる。 「教養」というと堅苦しく、それについて語ると「ひけらかし」のように受け取る人もいる。しかし教養とはそうい...
「教養」についてというよりも、コヤタ先生の幅広い「知」についてのエッセイ。丁寧に「教養」について説明してはいるが、先生の経験を語ってもらうほうが手っ取り早く理解できる。 「教養」というと堅苦しく、それについて語ると「ひけらかし」のように受け取る人もいる。しかし教養とはそういった特別なものではなく、実用的な意義からすれば「他人と会話するための予備知識」とでもいうべきものではないか。 大人の条件として「会話が成立すること」が挙げられるだろう。教養が会話における「引き出し」を増やす効果があることを思うと、教養を持っていることは大人としての条件であるともいえるのである。また教養というと、すでに知識を持っている人の手前味噌的な自己満足という見方もあるかもしれないが、生きている以上はどんな人でもその人独自の教養が形成されるもの。ある人が分厚い書籍を読んでいる間に、ある人は旅をしている。両者とも独自の教養が身につくことに大きな違いはない。 夏目漱石を読んだことがない人に「吾輩は猫である」について話を振っても有意義な会話は成立しないかもしれない。しかし「吾輩は猫である」を読んだことがなくても「それから」を読んだことがある人に「我輩は猫である」の話をすると、「我輩は猫である」を読んだことがある人同士の会話よりもおもしろい会話が成り立つかもしれない。そうした「繋がり」が教養の本質ではないだろうか。また「海」を見たことがない人に「海」の話をしても相手には何のことだか分からないかもしれない。しかし「海」を見たことがなくても「川」を見たことがある人に「海」の話をすると、「海」をみた経験がある者同士の会話よりもおもしろい発想が生まれてくるかもしれない。こうしてみると「教養」は単なる知識だけというよりも経験も含まれるということが言える。 いずれにしても「教養」と「栄養」は人間として成り立つための必要最低限の要素である。
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実におもしろい考えが出来るなぁと思いました。 教養って。。。。 教育って・・・・ 面白いです(●^o^●)v
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