開国前夜 の商品レビュー
これは面白かった。 本書は江戸後期を扱った歴史物だがわかりやすくまとめている。 小生の愛読書に「みなもと太郎」の「風雲児たち」というコミックがあるが、本書はその内容の一時代と、人物や評価のほとんどがシンクロしている。 本書を読書中も、人物が登場するとコミックのマンガキャラが脳裏に...
これは面白かった。 本書は江戸後期を扱った歴史物だがわかりやすくまとめている。 小生の愛読書に「みなもと太郎」の「風雲児たち」というコミックがあるが、本書はその内容の一時代と、人物や評価のほとんどがシンクロしている。 本書を読書中も、人物が登場するとコミックのマンガキャラが脳裏に浮かぶので思わず微笑みながら一気に読了してしまった。ふと「原作?」と思いきや、本書は2010年発行、コミックは1979年連載だから偶然の一致か。 江戸後期は歴史書も数少なく、馴染みの少ない時代である。この難しい時代をこうも面白い切り口で紹介した本書は良書であると思う。
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田沼時代を世界史的に眺めると、まさに産業革命期、ブルジョアジーが台頭した時代です。であれば、田沼意次がとった政策こそが時流にかなったものであり、寛政の改革は保守反動、松平定信は時代を逆行させた失政者ではないでしょうか?歴史にifはないといいますが、もし、あの時点で田沼政治が継承さ...
田沼時代を世界史的に眺めると、まさに産業革命期、ブルジョアジーが台頭した時代です。であれば、田沼意次がとった政策こそが時流にかなったものであり、寛政の改革は保守反動、松平定信は時代を逆行させた失政者ではないでしょうか?歴史にifはないといいますが、もし、あの時点で田沼政治が継承されていれば、日本でも産業革命が起こり、明治以降のあがくような近代化はなかったのではと夢想してしまいました。
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否定されたもう1つの日本史。田沼がうまくいってれば今も徳川幕府は形を変えて存在していたのかもしれない。
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池玉瀾や只野真葛、工藤平助という人物の存在を初めて知った。 加えて本書は、明治維新を考える上でも参考になる部分が多かった。 よって今回の読書を益としたい。
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”風雲児たち”のファンならば特別目新しいワケではないんだけれど やはり田沼意次とその時代の再評価は嬉しい♪
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