高橋竹山に聴く の商品レビュー
高橋竹山のことば「眼の見える人は、眼の見えない人を気の毒に思うべけど、私にいわせれば反対に、眼の見えるのも不自由なもんだな、と思うときもある。眼が見えるからかえって余計なものまで見えてしまって、それでなにかも見てしまったような気になる。ところが、ほんとはなにも見えていない」。視力...
高橋竹山のことば「眼の見える人は、眼の見えない人を気の毒に思うべけど、私にいわせれば反対に、眼の見えるのも不自由なもんだな、と思うときもある。眼が見えるからかえって余計なものまで見えてしまって、それでなにかも見てしまったような気になる。ところが、ほんとはなにも見えていない」。視力に頼れるのは物事の表層だけ。その本質はなかなか見えない。 さらに竹山のことば「私がもし眼がみえたとしたら、なにも言わないものでもよくよく見ていれば、それがなにをいっているもんだか、音やことば聴こえてくるということもあるんじゃないか、と思うことがある」。私にはまだ、なにも言わないものからはなかなか聴こえない。残念ながら。
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