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ふたりの本棚 の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2014/06/29

文筆家:近代ナリコとネット古書店「海月書林」店主:市川慎子の往復書簡。4月から3月までの各月毎に行き来をする手紙。それぞれの月には、素敵なタイトルが漢字2文字でつけられている。例えば4月は「魔法」。ノリコさんからナリコさんへの手紙で幕を開ける4月。言霊というぐらいなんだから、ペン...

文筆家:近代ナリコとネット古書店「海月書林」店主:市川慎子の往復書簡。4月から3月までの各月毎に行き来をする手紙。それぞれの月には、素敵なタイトルが漢字2文字でつけられている。例えば4月は「魔法」。ノリコさんからナリコさんへの手紙で幕を開ける4月。言霊というぐらいなんだから、ペンネームにしても心に浮かんだ小さな気持ちにしても、言葉にするとなんだか魔法がかかってしまう。それは呪文のようだとも。そう書きながら、ノリコさんはベッドタイムに読んでいるという童話を紹介してくれる。それはもちろん不思議な魔法使いが登場する本。最後は春らしく、いつか缶ビールと焼鳥を片手にお花見をしたいですねと、友人への親しみを込めた言葉で結ばれている。それに答えるナリコさんは、張り切って三段重のお弁当をつくりますよと、大歓迎。 本好き女ふたりの手紙には、あるときはマニアックさが、あるときは女性らしい可愛らしさが配合されて、とても読みやすい一冊になっている。

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2012/10/08

なんじゃこりゃ。近代ナリコって自分かっ?って思うほど 好きな本が似ていた。 私が知らない本もあったけど 近代ナリコが好きな本はきっと私も好きだと思う♪ ナリコにおまかせ。

Posted byブクログ

2012/06/20

1ヵ月に1通ずつのとてものんびりした手紙のやりとり。 すぐに読み切ってしまうのがもったいないような気がして、気に入ったところを繰り返し読んだりしながらゆっくり読んだ。 近代さんと市川さんの関係がとても素敵。 こんな風に手紙のやりとりが出来るなんてうらやましい。 最近はメールが当...

1ヵ月に1通ずつのとてものんびりした手紙のやりとり。 すぐに読み切ってしまうのがもったいないような気がして、気に入ったところを繰り返し読んだりしながらゆっくり読んだ。 近代さんと市川さんの関係がとても素敵。 こんな風に手紙のやりとりが出来るなんてうらやましい。 最近はメールが当たり前で、手紙はどちらかというと疎遠な人との連絡手段になってしまっているように思う。 なんだか寂しい。 昔は毎日学校で会う友達とだって手紙を書き合っていたのに…。 今はもう会社の人に手紙を書こうとは思わないけど、同じように楽しんでくれそうな友人に手紙を書いてみようかなと思う。 それから手紙の中に登場する本も気になる本がたくさんあったので、探してみたい。

Posted byブクログ

2012/04/18

文筆家・近代ナリコと、ネット古書店店主・市川慎子の手紙のやりとりによって本を紹介している。ひとつきにお互い1通ずつ、1年間、季節の話や最近の出来事を交えつつ、さまざまな本の紹介・感想を綴る。 はじめに、で市川慎子さんがいってるように、偶然、隣で話しているおんなのひと達の会話が聞こ...

文筆家・近代ナリコと、ネット古書店店主・市川慎子の手紙のやりとりによって本を紹介している。ひとつきにお互い1通ずつ、1年間、季節の話や最近の出来事を交えつつ、さまざまな本の紹介・感想を綴る。 はじめに、で市川慎子さんがいってるように、偶然、隣で話しているおんなのひと達の会話が聞こえてきた、ってかんじ。あんまり読者を意識せず、お互いがほんとにお互いに宛てて「こんな本面白かったよ」「この本のここ、どうおもう!」ていう風に進んでいって、でも読んでて別においてけぼりくうわけでなく…一緒に参加してるような気になる。なかなかない形態?で楽しく読めたな。 本の紹介は詳しくは注釈としてページの下部分についてる。あんまり長たらしく本文に説明が入ると、手紙らしくなくなるからだろうけど…ここがちょっと読みづらいかな?って気がしたので☆は4つ。 でも装丁も好みだし、自分はかなりすき!

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2011/10/17

表紙を見て何かそそられるものを感じた人は、手にとってみて間違いなし、という雰囲気がします。いずれも本の編集発行人という肩書のつく、近代ナリコさんと市川慎子さんによる往復書簡。 息をするように、ごはんを食べるように本を読む、というような表現がありますが、お二人のやりとりからはまさ...

表紙を見て何かそそられるものを感じた人は、手にとってみて間違いなし、という雰囲気がします。いずれも本の編集発行人という肩書のつく、近代ナリコさんと市川慎子さんによる往復書簡。 息をするように、ごはんを食べるように本を読む、というような表現がありますが、お二人のやりとりからはまさにそんな言葉が立ちのぼるようです。紹介されていく小説や絵本の中に、料理に関するものや手芸に関するものなどもはさまれていきます。文章の下に、出てくる本の概要と表紙が載っており、ブクログの談話室のような感じもそういえばします。 挙げられる本や話題から読みとれるのは、背伸びをせず、本に読まれることのない愉しい生活、とでもいうものでしょうか。いや、多少お二人も本に読まれている部分もあるのかもしれませんが、それは本好きの宿命のようなものだと思います。 武田泰淳の「富士」(持ってる)、そして武田百合子の「富士日記」(買わねば)。いずれもまだ未読ですが読みたくなります。あと、個人的に「ハチミツとクローバー」に出てきた「コロボックル」という言葉の正体をこの本で知ることになりました。

Posted byブクログ

2011/10/13

日常の話から本の話まで、話題てんこ盛りです。 紹介されている本も、面白そうなものが沢山ありました。 近代ナリコさんのある年のバイブルだったという、菊地成孔著「スペインの宇宙食」、私も好きです!

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2011/05/05

二人のうち、片方の書き手の文章の方が面白く、終始不均衡を感じざるを得なかった。中に出てきた本には読んでみたいと思わせるものが多かった。

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2011/04/04

読んだら、おしゃべりしよう! 二人の女性がひと月に一通ずつやりとりした、1年間の往復書簡。 二人はどちらも優れた本の読み手。 手紙はなにげない話題からはじまって、さりげなく毎月のお題に沿った本の話題へと進みます。 読んで考えたこと、気になっていること・・・。 お気に入りのフレー...

読んだら、おしゃべりしよう! 二人の女性がひと月に一通ずつやりとりした、1年間の往復書簡。 二人はどちらも優れた本の読み手。 手紙はなにげない話題からはじまって、さりげなく毎月のお題に沿った本の話題へと進みます。 読んで考えたこと、気になっていること・・・。 お気に入りのフレーズを投げかけては返す二人のキャッチボールは、大人の女性のビターなブックガイドにもなっています。 本を読んだあと、あなたはどうしてますか?  読書は伴走者がいるとぐんぐん進む。そして何倍も楽しい! 読んで自分に湧き起こってきたことを言葉にして誰かに伝えることは、 実は自分を知ることでもあるようです。 手紙じゃなくても、メールやおしゃべりでもいい。 あなたも今日からはじめませんか?

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2011/08/28

まず、装丁が素敵です。本屋さんで見て「読みた〜い」と思っていたら、いつも私に楽しい本をお薦めしてくれる友人が買っていました。さすがです!!(ちゃっかり貸していただきました ありがと♪) 古書店「海月書林」の市川慎子さんと文筆家近代ナリコさんの 往復書簡の形をとったブックレビューで...

まず、装丁が素敵です。本屋さんで見て「読みた〜い」と思っていたら、いつも私に楽しい本をお薦めしてくれる友人が買っていました。さすがです!!(ちゃっかり貸していただきました ありがと♪) 古書店「海月書林」の市川慎子さんと文筆家近代ナリコさんの 往復書簡の形をとったブックレビューです。本に関する女子トーク満載で楽しい時間を共有できます。話題に上がる作家も 林芙美子や武田百合子、矢川澄子と女子目線。しばし、女子先輩方々の生き方を「ほぉぉ〜」と感嘆のため息まじりに楽しむことができます。読書ってす・て・き♪←こんな感じの本です。(笑)

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2010/09/24

本や古本好きのふたりの往復書簡。『We』でも今、まさに「往復書簡」というタイトルの木村栄さんと向井承子さんの連載をしているところだが、このナリコとノリコの「往復書簡」は、どっかに連載でもされたものなのか、あるいは一年ためて本になったものか、来歴までは本に書いてないので、はっきりわ...

本や古本好きのふたりの往復書簡。『We』でも今、まさに「往復書簡」というタイトルの木村栄さんと向井承子さんの連載をしているところだが、このナリコとノリコの「往復書簡」は、どっかに連載でもされたものなのか、あるいは一年ためて本になったものか、来歴までは本に書いてないので、はっきりわからない。 往復書簡といえば、こないだ読んだ百合子と芳子の書簡集は、まさにふたりが書きたくてたまらず、返事を待ちこがれ、待つ間にもまたしたためるという勢いで交わしあった書簡を時間順にまとめたものだった。手紙がいって、返事がかえる。その往復があってこそ「手紙」という気がするが、わざわざ"往復"と銘打つところには、行くだけで返らない「手紙」が多いんかなあと思ったりする。 近代(こだい)ナリコは、だいぶ前にこの人が編んだ『FOR LADIES BY LADIES』と、『本と女の子』という本を読んだことがある。市川慎子(のりこ)は、ネットの古本屋「海月書林」をやってる人である。 ふたりの便りは、本ネタが多いが、私の印象に残ったのは、近代ナリコが海が大好き、泳いで泳いで泳ぎまくるという話。そして市川慎子が小中高と水泳部であったという話。 このところ泳ぐことからは全く遠ざかってしまっているが、私も泳ぐのが好きで好きで、水の中にいるのが好きで、中学のときは水泳部で、夏休みなどは「オマエ、一日中プールにおるなあ」とあきれたように先生に言われていたのであった。あの頃は、泳いで疲れるという感覚がわからず、ずっと水のなかにいて平気だった。とはいうものの、私はちょっと調子がわるくて、ドクターストップと追いかけっこのように泳いでいて、高校で入った水泳部は私の身体には苛酷すぎるという理由で続けられなかった。 ふたりの便りに書かれる本の話は、脚注にも書きだしてあって、この注を読むのがけっこうおもしろかった。

Posted byブクログ