清水町先生 の商品レビュー
井伏鱒二の本を読んだことがないクセに読む。将棋のヒフミン(加藤 一二三棋士)の若い頃の話も出てきて驚いた。
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私の気質はどうも随筆を読むに適していない。 中途で飽きるか倦むかしてしまう。 作者があちこちに書いた 井伏氏についての文章を 言ってしまえばそれだけの共通点で集めた 本だから、同じエピソードや同じ文章が たくさんあらわれる。 おかげで井伏鱒二氏については かなり詳しくもなった...
私の気質はどうも随筆を読むに適していない。 中途で飽きるか倦むかしてしまう。 作者があちこちに書いた 井伏氏についての文章を 言ってしまえばそれだけの共通点で集めた 本だから、同じエピソードや同じ文章が たくさんあらわれる。 おかげで井伏鱒二氏については かなり詳しくもなったし 意外にも氏の作品をたくさん読み知っている 自分に驚かされもした。 しかし そんなことよりも。 小沼氏の書く生き生きとした井伏氏には 同じエピソードが重なろうとも飽きない。 文体が小沼氏のものならば 私はいくらでも読めそうな気がする。 そうしてさらに振り返り 学生時代の私は 井伏氏の文体にも 同じ感懐を抱いていたようだ。 随筆である限り 中身よりも それを書く人を読む。 そんなだから 小説ほどのめり込めないのだな。 小説の広漠たる海に そろそろ戻ろう。
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