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落語で知る人生の知恵 の商品レビュー

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2011/11/01
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キザミ煙草。古典落語にしょっちゅう出てくる。煙草を吸わない私でも「芝浜」を聴くと、日の出直後の浜での一服はとてもうまそうに感じさせられる。 元沖縄政務次官だったころの、噺家・立川談志が「キザミを無くしちゃ困る」と政治生命をかけて頑張ったそうだ。 その理由? 「落語がわからなくなるから」 この話は本書にはありません。円楽さんの一席で聞いた話です。 江戸から明治大正の風俗風習を知らないと、古典落語を聴いていて首を傾げることしばしば、芝浜。本書はそんな古典落語の舞台となっている時代背景を短く簡潔に解説してくれている。 そして、古典落語一席ごとから得られる教訓をひと言にズバリまとめてみせる。 ひと言だから物足りなさはある。けれど、そのひと言をきっかけに自分なりに思いを拡げていけばいいんじゃないだろうか。 それとは関係ないが、本書を読んでいて私が思ったこと。 「柳田格之進」の娘・お絹が、「文七元結」に出てくる娘・おひさのように、店には出されなかったというかたちで演じてもらえたらなぁ、と。なんで、お絹があんな番頭と夫婦にならなきゃいけないんだ! でも、「柳田格之進」は大好きな噺。

Posted byブクログ