中世ヨーロッパの教会と俗世 の商品レビュー
・フランスでは、皮肉なことに、十字軍の十分の一税が遠くにいる教皇ではなく国王の収入となっていたのです。イングランドでもエドワード二世は、教皇の名前で徴収された十字軍の十分の一税について、その約九二%を、恒常的に負債をかかえた国庫に入れることができました。十字軍の十分の一税は、W・...
・フランスでは、皮肉なことに、十字軍の十分の一税が遠くにいる教皇ではなく国王の収入となっていたのです。イングランドでもエドワード二世は、教皇の名前で徴収された十字軍の十分の一税について、その約九二%を、恒常的に負債をかかえた国庫に入れることができました。十字軍の十分の一税は、W・A・パンティンが鋭く指摘したように、「教皇に悪評を与えつつ国王が金を儲けた便利な手段」であったのです。
Posted by
- 1