フランス流はじめての名画の見方 の商品レビュー
あまり期待しないで読んだのですが、意外と面白かったです。 子供の頃からこんな絵画鑑賞の授業があるフランス人がうらやましいと思いました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本に出会ったからといって、他の絵を見るための知識が直接得られるわけではないけど、視点は広がる。 今の時代のネットの絵師が描く絵についてもいずれこんな風に興味を持って疑問を抱かれる時代が来るのかもしれない。
Posted by
名画デビュー 東京にはたくさんの美術館や博物館がある。 だから老いも若きも美術に触れた生活をしているか、といえば残念ながらそうとも限らない。 趣味の一つであるから皆に強制はできないが、美術ファンとしてはもっと小さな頃から絵に触れて、その時々の感性を大事にするような機会を増やしてほ...
名画デビュー 東京にはたくさんの美術館や博物館がある。 だから老いも若きも美術に触れた生活をしているか、といえば残念ながらそうとも限らない。 趣味の一つであるから皆に強制はできないが、美術ファンとしてはもっと小さな頃から絵に触れて、その時々の感性を大事にするような機会を増やしてほしいと願っている。 5歳から13歳までのこどもからの質問に答えられるように本書をカンニングブックとして使うのがよい。 それから私のように絵の細かい所はさっぱりだがもう少し詳しく知りたい、素朴な疑問を誰に尋ねたらいいかわからないという人にも。 解説されているのは30点。 ピカソ、ベーコン、モンドリアン。 シャガール、ゴッホ、ドガ、モネ、ターナー。 フェルメール、ラ・トゥール、ブリューゲル、ダ・ヴィンチ。 上記の超有名な画家もいれば、あまり馴染みのない画家もいる。 しかしそのどれもがじっくり見てみるとこんなことが一枚の絵の中に描かれていたのかと驚くことばかり。 どうして巨人なのに頭が小さいの? どうして一つの色だけを塗ったの? 歪んでいるように見えるね。 などなど、名画だといわれて「そんなもんかねえ」と流してしまう大人にとって、このこどもの視点は衝撃的だ。 本書に収められているわけではないが、マティスの「金魚」を見た時は下手だなという感想しか持てなかった。 そこから絵の物語は始まるのに、私はそこで終えてしまった。 そうではないのだということを本書は教えてくれる。 本を読んで色々なことを知ってから美術館に行くのもいいだろう。 だが、それよりも絵の前に直接立ってみることの方がもっと大事だ。 なんかすごい、よくわからない、どんな感情でもいいのだ。 そこからふくらませるのであれば。 そのための助けとして本書はよいパートナーたりえるだろう。 そうはいっても子供にとっては面白くはないでしょう?? 心配御無用。 言ってみれば子供は変わる。 そして子供にも面白い展覧会もある。 どうやら騙し絵のようなものばかりを集めた展覧会が夏頃にあるようだ。 まずはそこから。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
名画に書かれているものの説明を,質問と回答の形式で記述している。 受胎告知では,光,天使の口や,建物,背景に出て来る人など, 構成要素が何かが分かる。 1枚づつ丁寧に説明があるのがよい。 小学生から高校生まで,展覧会などで美術館を訪れる前に読んでおくとよい。 実物を見ると,また違った印象を持つかもしれないから。
Posted by
全般的に、デザインがおしゃれ。 内容は、本当にフランスでは子どもがこれをつかっているの?というレベル。つまり、難しくはないけど、子どもには退屈じゃないかな?芸術にすでに興味を持っている子はいいけど、そうでない人には届かない内容ではないか、と。 また、図版はきれいなのだが、読...
全般的に、デザインがおしゃれ。 内容は、本当にフランスでは子どもがこれをつかっているの?というレベル。つまり、難しくはないけど、子どもには退屈じゃないかな?芸術にすでに興味を持っている子はいいけど、そうでない人には届かない内容ではないか、と。 また、図版はきれいなのだが、読み解くことを求めると、これでも小さい。 とはいうものの、名画をめぐって、素朴な疑問を通して、啓発を受けるのも事実。絵画が好きな人は読んで損はないと思います。
Posted by
絵画をこどもの質問形式で解説。おとなの理解に十分役に立つが、フランスでは一桁歳のこどもたちとこんな会話するのだろうか。そもそもの日常でのアートとの距離が近いのでしょうね。歴史を背景にした深さと日常性が、感性を揺らす(刺激する)キッカケになる。日本でいうと、いわゆるサブカル的なもの...
絵画をこどもの質問形式で解説。おとなの理解に十分役に立つが、フランスでは一桁歳のこどもたちとこんな会話するのだろうか。そもそもの日常でのアートとの距離が近いのでしょうね。歴史を背景にした深さと日常性が、感性を揺らす(刺激する)キッカケになる。日本でいうと、いわゆるサブカル的なものが、日常性に寄与できるようになると、文化と呼べるのでしょうか。
Posted by
正式には読了ではないですが、もう読まないと思うので。 基本的に美術史・美学的な視点から書かれた名画鑑賞ガイド。「知識がなければ美術鑑賞が難しい」という点を打破する鑑賞の方法論はないのか探るために購入。その目的に本書は合っていないようでした。 30の名画に関して、絵画というのは...
正式には読了ではないですが、もう読まないと思うので。 基本的に美術史・美学的な視点から書かれた名画鑑賞ガイド。「知識がなければ美術鑑賞が難しい」という点を打破する鑑賞の方法論はないのか探るために購入。その目的に本書は合っていないようでした。 30の名画に関して、絵画というのは情報が満載さているので、湧き上がる、湧き上がるべき疑問点を子供の目線で(?)列記、その答えを簡便に記しています。 ですが、その湧き上がってくると思われる疑問点がある意味高度です。子供がこんなこと思うかなあ、という感じがしますし、絵画の絵解きに比重があるようで、実感とかけ離れているように感じました。
Posted by
ものすごく分かりやすくて一気に読んでしまいました。 「そこは強引すぎない?」のような解説が多少ありますが、笑 どういう解釈がある上に自分の解釈があっていい、そんなことを教えてくれました。 ちなみに今日は「受胎告知」の日。こんな神聖な日に色々な絵画を知れて良かったです
Posted by
素晴らしく秀逸な絵画の本だと思う。学校教育な欠ける要素もある。 何せ装丁が可愛いし。 ジャンルは西洋に偏ってるけど示唆は多岐にわたる。凄く参考になった。おりにふれめくりたい。
Posted by
もっと早く出ていてほしかったです。 作品の背景にも触れていてすごくわかりやすい。 この絵はこう見なさい!ではなく、これを知っていたらもっと楽しいよ、といった感じの説明文。 中学生、高校生の時に読んでも面白かったかも。
Posted by
- 1