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2011/10/30

著者が「無言館」を開設するまでを書いた絵本。 「無言館」は、戦没画学生の慰霊美術館。 戦争体験をもつ人たちは減っていき、やがては日本からいなくなる。 人には寿命がある。自然の摂理だからしょうがない。 でも僕は、それを不安に感じる。 忘れっぽい僕らに、生の言葉で戦争を語ってくれ...

著者が「無言館」を開設するまでを書いた絵本。 「無言館」は、戦没画学生の慰霊美術館。 戦争体験をもつ人たちは減っていき、やがては日本からいなくなる。 人には寿命がある。自然の摂理だからしょうがない。 でも僕は、それを不安に感じる。 忘れっぽい僕らに、生の言葉で戦争を語ってくれる人の存在は貴重だから。 その半面、日本から戦争を生の言葉で語る人がいなくなることは、戦争をしない日本の存続を意味する。 そのことは、歓迎すべき状態である。 戦争体験者の人たちには、1日でも長く生きて、戦争をしない日本を見守り続けてほしい。 戦争を体験していない僕らがとるべき態は度、目を凝らし耳を傾けて戦争と縁遠い生活の在り方を模索し続けることなのだろう。 『約束 「無言館」への坂をのぼって』を読んで、こんなことを考えた。

Posted byブクログ

2011/02/05
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※このレビューにはネタバレを含みます

長野県の戦没画学生慰霊美術館「無言館」の、できるまでを描いた本。館長であり、作者の窪島誠一郎は水上勉の実の息子さん。

Posted byブクログ