世界を変えた 最強の戦闘指揮官30 の商品レビュー

柘植久慶【著】

2018/10/20

戦術も戦略も武器も陣形も戦費も補給も行程も数値もない。HOWもWHYもなく、あるのはただ誰が何をしたか。こんなに中身が無い本も珍しい。
あるのは僅かな歴史の紹介と、逸話ともしれない微かな戦闘描写だけ。人物にしても戦闘にしてもwikipediaの方がよっぽど詳しい。
「大軍で油断したから負けた」「夜襲に成功したから勝った」「意表をつく作戦に出て撃退した」「当然のことを当然のようにやる」「大いなる関心を抱いていた」「軍制から戦略、そして戦術展開にまで心を砕いた」などなど印象しかわからない言葉の羅列にイライラが募って我慢ならない。作者とPHP文庫に対する憎悪と落胆だけが高まる一冊。

2010/07/23

日本以外の武人で、しかも前線で指揮を執ったような人たちで名将と呼ばれる人たち三十人の小伝を集めた感じ。
普段ひらがなで書かれてるような語を漢字にしたり、ある言い回しが多用されたりと文章にはちょっと特異な感じがあるけれど、知らない人の話がむしろ多くてそうゆう意味では勉強になった。