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「若者はかわいそう」論のウソ の商品レビュー

3.5

27件のお客様レビュー

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2019/08/12

若者を取り巻く労働環境に関するいくつかの本を取り上げ、それぞれのデータの読み方の間違いを指摘、さらにそれらの書籍内容の一部を取り上げ、拡大解釈するマスコミの罪について書かれている。 著者の指摘は「なるほど」と思うところもたくさんあったが、いくつか「どうなの?」という箇所も。 例...

若者を取り巻く労働環境に関するいくつかの本を取り上げ、それぞれのデータの読み方の間違いを指摘、さらにそれらの書籍内容の一部を取り上げ、拡大解釈するマスコミの罪について書かれている。 著者の指摘は「なるほど」と思うところもたくさんあったが、いくつか「どうなの?」という箇所も。 例えば外国人労働者の25年期限付き受け入れって、普通、25年も住み着いたら帰りたくない人が多いのでは? 強制送還ってわけにもいかないでしょうし・・・ それに、世界中からまんべんなく集まればいいけど、実際は中国から来る人が多数でしょう。 湯浅さんとの会談を載せることには著者の許容範囲の広さを演出されたのでしょうか? 読むほうからすると、湯浅さんの発言のほうが説得力あるように感じました。

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2018/10/31

数字のトリックを丁寧に追う事でベストセラーの穴を追求する姿勢はカウンターとして必要だし良いことだと思うが、結論として若者は「かわいそう」ではないのか?というと、高度成長期やバブル期に若者だった世代と比較すると圧倒的に恵まれていない状況にあるという事をむしろ補完している論考になって...

数字のトリックを丁寧に追う事でベストセラーの穴を追求する姿勢はカウンターとして必要だし良いことだと思うが、結論として若者は「かわいそう」ではないのか?というと、高度成長期やバブル期に若者だった世代と比較すると圧倒的に恵まれていない状況にあるという事をむしろ補完している論考になっている。

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2017/09/23

メディアリテラシーをつけるための本です。統計的なデータを見るときの注意事項等、勉強になります。でも、この本についても疑って読むのが正し読み方でしょうか。

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2014/04/12

「大学卒業後の将来」「働くこと」「就職」について、今だからこそ、自由に考えてみよう。タイトルは衝撃的ですが、じっくり読んでみてください。 [配架場所]2F展示 [請求記号]366.21/E14 [資料番号]2010107783

Posted byブクログ

2014/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 世の中に流布するデータを再検証し、今の若者は本当に「かわいそう」な状態にあるのかを論じ、就職難やニート・フリーターの増加の本当の原因を追究する一冊。  「派遣労働者の増加により大学生の新卒採用が減少している」というのは、著者の「派遣労働者は主にブルーカラーであり、大学生の新卒採用には影響はない」という立証によって否定される。この他にも、著者は若者の雇用にかんする様々な言説に論理的に反論している。  単に「若者かわいそう」論を否定するだけではなく、きちんと自身の考えも論じているところが著者のすごいところ。ニートーやフリーターの増加については、産業構造の変化により、人とコミュニケーションをとる必要があまりない仕事(農業・漁業・林業・工場労働など)が大幅に減り、コミュニケーションが苦手な人が働ける場所がなくなったことが原因だと主張する。著者が出会ったフリーターのほとんどは、コミュニケーションが苦手そうだったという。  フランクな文章で書いているけど、けっこう読みごたえがあるし、なかなか深いところまで論じている本だと思う。

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2013/12/22

若者の就職/雇用に問題がないというのではなく、むしろもっと大きな問題を認識して対処すべき、とデータを使って検証。 80年代以降の地殻変動によってもたらされたブルーカラー職の減少や、サービス業による雇用代替が対人折衝業務を増やしたが、これに適応できない人が多いと筆者は指摘します。 ...

若者の就職/雇用に問題がないというのではなく、むしろもっと大きな問題を認識して対処すべき、とデータを使って検証。 80年代以降の地殻変動によってもたらされたブルーカラー職の減少や、サービス業による雇用代替が対人折衝業務を増やしたが、これに適応できない人が多いと筆者は指摘します。 雇用を巡る議論の背景については概ね同意なのですが、実はあまり崩れていないと本書中でも説明される日本型雇用(長期雇用、年功序列)が、サービス業と相性が良くないことの考慮が必要と評者は思うのです。 最終章の湯浅氏との対談においても、反貧困論の主眼は長期雇用確保のようであり、雇用の入り口を重視する筆者と微妙なズレが見られます。 プレゼンスを増すサービス業(筆者のいう対人折衝業務)における長期雇用への期待が裏切られ本書発行の2010年以降にブラック企業問題に発展していくとすれば、改めてブラック企業問題を踏まえた筆者の見解を読みたいところ。 筆者であれば、世代間論争や特定企業の経営問題のみに帰することなく読み解いてくれると期待します。

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2013/10/04

単純なので、この本読んで、大企業を一社も受けなかった、上場企業の内定を蹴った自分を呪ったものだ。まぁ、大企業で働けるほど社会性はないのだが。

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2013/09/21

データで暴く「雇用不安」の正体 ― http://www.fusosha.co.jp/book/2010/06216.php

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2013/04/14

グッド Raw dataに当たる重要性を再認識。 ま、世の中印象論で語る輩が何と多いことか。 某欧米礼賛の某科学者とか。

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2013/04/09

雇用の常識ででてくる数字がもう一度ってな感じで最近のニュースでお決まりの若者論や非正規雇用に対する反論が数字を交えて展開されている。主張も雇用の常識とほぼ変わらない印象もあるけれど最後の湯浅さんとの対談がおもしろい。数字のプロ・雇用主や転職者(いわば勝ち組)を知っている著者VSN...

雇用の常識ででてくる数字がもう一度ってな感じで最近のニュースでお決まりの若者論や非正規雇用に対する反論が数字を交えて展開されている。主張も雇用の常識とほぼ変わらない印象もあるけれど最後の湯浅さんとの対談がおもしろい。数字のプロ・雇用主や転職者(いわば勝ち組)を知っている著者VSNPO法人貧乏人の見方って感じ(笑)

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