決闘者 宮本武蔵 の商品レビュー

柴田錬三郎(著者)

2011/06/21

全4巻。
宮本武蔵。
少年篇、青年篇、壮年篇（上下）で4冊。

宮本武蔵といえば、
やっぱり吉川版がなじみ深い。
柴錬版は、吉川版とかぶるとこは多々あるものの、
ちょっと歴史小説っぽいかも。
伝奇っぽいのか？
吉川版より。

小説宮本武蔵な吉川版より、
歴史上の人物といろいろからんでみたり、
ちょいちょいうんちく出てきて脇道にそれる。

少年篇は、小説宮本武蔵な感じで、
わくわく読み勧められるけど、
青年篇から歴史臭が強くなりだして、
だんだん武蔵がぼんやりしてくる印象。
読者と武蔵の間に距離ができてくる。

へーっていう説とか、時代背景とか、
目新しい部分は多々あるものの、
武蔵にのめり込めない感じだった。
伊織がすごく成長してるのは好き。

全体的に、
ニヒルな雰囲気ただよう感じ。
個人的には吉川版の方が好き。
吉川版読み返してみようかな。