天目山の雲 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短編集ですね。どこから読んでもいいというのは、嬉しい本です。 桶狭間:織田信長の性格がよくわかる内容でした。生き生きとしておもしろい! 平蜘蛛の窯:茶器につて、かかれていました。天目茶碗で茶をふるまう!天目茶碗!!日本で3つしかない銘器です。うらやましいというか、飲み終わった際の底の表情に宇宙を見る。あー素晴らしい茶会だと思いました。
Posted by
12編収録 『桶狭間』…織田信長 『平蜘蛛の釜』…松永久秀 『信康自刃』…松平信康 『天正十年元旦』…信長、光秀、秀吉、勝頼 『天目山の雲』…武田勝頼 『利休の死』…千利休 『佐治与九郎覚書』…佐治一成 『漂流』…遭難した一行とロシア船の話 『塔二と弥三』…蒙古に連れ去られた対...
12編収録 『桶狭間』…織田信長 『平蜘蛛の釜』…松永久秀 『信康自刃』…松平信康 『天正十年元旦』…信長、光秀、秀吉、勝頼 『天目山の雲』…武田勝頼 『利休の死』…千利休 『佐治与九郎覚書』…佐治一成 『漂流』…遭難した一行とロシア船の話 『塔二と弥三』…蒙古に連れ去られた対馬の二人 『明妃曲』…匈奴に思いを馳せる主人公と友人と「王昭君」の話 『異域の人』…班超 『永泰公主の頸飾り』…墓泥棒の話 『信康自刃』『天正十年元旦』『天目山の雲』『利休の死』『明妃曲』が 好きでした。 ピリッとした文章で読み応えがあります。 死にゆく人の秘めた心の内が面白いです。
Posted by
・2/7 続けざまに井上靖になったが、実は「風林火山」を読んで子供の頃読んだ「天目山の雲」が無性に読みたくなったから探していたら、なんと井上靖の著だったという落ちである.当時は誰が書いたのか気にも留めずに、ただ地元民として勝頼の最後に興味があったから読んだだけだった.確かでもこの...
・2/7 続けざまに井上靖になったが、実は「風林火山」を読んで子供の頃読んだ「天目山の雲」が無性に読みたくなったから探していたら、なんと井上靖の著だったという落ちである.当時は誰が書いたのか気にも留めずに、ただ地元民として勝頼の最後に興味があったから読んだだけだった.確かでもこの作品で感想文かなんかを書いたような覚えがある.(なんて書いたかは知るか)絶版らしいのでわざわざAmazonで注文して取り寄せた.古本そのものは120円だが送料が340円、都合460円で、またそれもクレジット支払いという感じ.それで懐かしい本が読めるんだから世の中も便利になったものだとつくづく思う. ・4/1 久しぶりに再開したけど、やっぱり井上靖の時代小説は面白い.読んでいてなんだかぐんぐん引き込まれていくのはなぜだろう.登場人物の気持ちがよく伝わってくるからだろうか. ・4/2 読了.後半は中国ものだったが、何故か興味深く読んでしまうんだな、これが.文章がいいからなのかもしれない.
Posted by
武田勝頼を描いた表題他12編の短編集です。内戦国時代関連は7編。武田勝頼であったり松永弾正であったりと信長や秀吉に敗れた敗者が描かれている短編集になっております。個人的には「佐治与九郎覚書」が好みでした。戦乱に振り回され消えていった人には違いないのですが、どこか趣が違うのです。
Posted by
- 1