メモリーを消すまで(上) の商品レビュー
これにはまたスイッチを押すときと 似ているようで違って とてもハラハラさせられました。 ストリートチルドレンの運命には とても気になりました。
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山田さんの初の上下物語。 本腰を入れて文章を書いたのかと思って読みましたが、いつものどおりっていう感じですね。 多少文章がマシになってきたかなぁと思います。 違和感を感じる、とよく表現していたのにやっと違和感を覚えるに訂正されていたのが面白かったです。 内容的には人の記...
山田さんの初の上下物語。 本腰を入れて文章を書いたのかと思って読みましたが、いつものどおりっていう感じですね。 多少文章がマシになってきたかなぁと思います。 違和感を感じる、とよく表現していたのにやっと違和感を覚えるに訂正されていたのが面白かったです。 内容的には人の記憶を削除出来る近未来のシステム。 それを乱用して不正行為を行う者がいた。 出世のためにストリートチルドレンを虐殺する。 邪魔をするものは左遷・記憶削除。 本部長にまで出世した黒宮はどうなっていくのか。 という感じで「下」に続きます。 が、何が面白いかさっぱりわかりません。 期待もなにも裏切らずそのまま終わっていきそうです。 ただちょっぴり山田さんは成長したような気がします。 でもまだまだ話の盛り上がりや期待感が高まらないのは否めません。 読みやすいので普段読書しない人にはオススメです。
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“「なあ俺、マジで何の記憶を消されたんだよ」 中村少年は母親にそう尋ねたが、母親はそれには答えずもう一度相馬に向かって頭を下げて背を向けた。 「なあ、答えろよ」 今度は荒々しい口調で迫った。普段は息子に弱気であろう母親だが、この件に関しては断固無視を決め込んでいる。 豊州駅のほう...
“「なあ俺、マジで何の記憶を消されたんだよ」 中村少年は母親にそう尋ねたが、母親はそれには答えずもう一度相馬に向かって頭を下げて背を向けた。 「なあ、答えろよ」 今度は荒々しい口調で迫った。普段は息子に弱気であろう母親だが、この件に関しては断固無視を決め込んでいる。 豊州駅のほうへと歩く二人の背中をしばらく見守っていた相馬はふと思った。 自分の頭に埋め込まれているメモリーチップから、記憶を削除された事実を知ったときほど不安になることはないだろう。受刑者は罪の意識や苦しい過去からは解放されるが、いったいどの記憶が削除されたのかという不安がつきまとう。もしかしたら一番大事だと思っていた記憶までもが消されてしまっているかもしれないと思うと恐怖感すら憶えるだろう。 あえて『記憶が削除された』と受刑者に認識させるのは、罪の意識や罪悪感を忘れさせる代わりに、自分のどの記憶が削除されたか分からないという不安と苦悩を与えるためなのかもしれない。相馬は、もし自分が罪を犯して記憶を削除されたとしたら、削除そのものよりも一生つきまとう謎と不安のほうが重い刑罰だと思った……。” 記憶の消し合い。誰に、どの記憶が未だ残っていて、誰がどの記憶のチップを握っているのか。 下巻に続く。 “全国民へのメモリーチップ装着が義務づけられたのは、今から六十五年前の二〇三〇年の六月一日であった。 日本では不況を背景に社会不安が増大し、様々な犯罪が多発、そして重罪化していた。 政府は犯罪撲滅のため、人間の記憶をメモリーチップによって自由に出し入れできる装置を開発し、その翌々年、記憶削除法を制定すると全国民に装着を義務づけた。新生児の場合、生後三十日以内にメモリーチップを埋め込まなければならず、一日でも過ぎれば保護者は五年以下の懲役という厳しい罰則が科せられる。 頭に埋め込まれたメモリーチップは百五十年分の記憶を記録する膨大な容量を持っており、記憶はすべて蓄積される。 経験したすべてのことを記録することで、自らの犯罪は言うまでもなく絶対の証拠が残るし、犯罪を目撃した際の記録を警察が調べることもできる。全国民が監視カメラの役割を担うことで犯罪の減少や検挙率の上昇、冤罪撲滅効果も大いに期待された。”
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記憶捜査官の主人公を中心に繰り広げられる物語。 未来の日本は、生まれてすぐに脳内にメモリーチップを入れられ、すべての記憶は、そのチップに記憶されている。 治安維持のための証拠として、また更生のため悪い記憶を削除するなど、記憶操作を巡る物語が警察の権力争いと絡めて展開される。 ...
記憶捜査官の主人公を中心に繰り広げられる物語。 未来の日本は、生まれてすぐに脳内にメモリーチップを入れられ、すべての記憶は、そのチップに記憶されている。 治安維持のための証拠として、また更生のため悪い記憶を削除するなど、記憶操作を巡る物語が警察の権力争いと絡めて展開される。 成りあがるため、違法である記憶削除に手を染める上層部。 面白い記憶を売ると金になるため、記憶を買い取る捜査官。 そこから驚きのデータが…このデータが「下巻」で嵐を巻き起こす。
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