ビッグイシューの挑戦 の商品レビュー
私は作者というかビッグイシュージャパン創設者の佐野氏を知っている。 震災後の神戸で知り合った。 ビッグイシュー立ち上げ後も何度か事務所にうかがって話をした。 すごいことをやっているとは思っていたけど、ここまですごかったとは。 この本に書いてあるのと同時代を、いわば近くにい...
私は作者というかビッグイシュージャパン創設者の佐野氏を知っている。 震災後の神戸で知り合った。 ビッグイシュー立ち上げ後も何度か事務所にうかがって話をした。 すごいことをやっているとは思っていたけど、ここまですごかったとは。 この本に書いてあるのと同時代を、いわば近くにいて、 なんというか、我が身が恥ずかしくある。 一体自分は何をしてきたのかと。
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ホームレスの方が販売員をするという画期的な雑誌、ビッグイシュー。この本の作者はこの日本版を立ち上げた方です。社会的起業とは何か?そんなことを僕に語りかけてくれるような本でした。 僕は東京にいたころ、実際にビッグイシューを売っている『都会の聖者』からバックナンバーを含めて実際にビ...
ホームレスの方が販売員をするという画期的な雑誌、ビッグイシュー。この本の作者はこの日本版を立ち上げた方です。社会的起業とは何か?そんなことを僕に語りかけてくれるような本でした。 僕は東京にいたころ、実際にビッグイシューを売っている『都会の聖者』からバックナンバーを含めて実際にビッグイシューの日本版を購読していたことがありまして。この本を読んでいてついそんなことを思い出してしまいました。僕が買っていたのは荻窪駅の北口で販売していた方だったのですが、その方はいま何をされているのでしょうか? それはさておき、この本はビッグイシューの日本語版とそれを管理する会社を立ち上げるまでの苦労を記録したものです。この本の作者は『100%失敗する』と周りの人間から散々言われ、それでもビッグイシューの日本版を仲間と一緒に立ち上げて、ホームレスの人たちと一緒に雑誌を作って売っていく仕組みを作り上げる姿には希望を感じるものがありました。 僕がいちばん読んでいて心に残ったのは、本場イギリスで代表を務めるジョン・バードが筆者に連れられて、大阪は西成の釜ヶ崎に行ったときにそのあまりの悲惨さに大粒の涙を流し、イギリスにいる職員に 『まるで第三世界に来たかのようだったよ』 と話しているところです。 日本はよく経済大国といわれていますが、西成の写真集なんかを見ていると。何十年も前から時の流れに取り残された風景をしていて、なんとも言いようのないものを感じることが少なくありません。そして、中年のホームレスは肉体労働をしてきた人が多く、世の中のITなどの情報産業にシフトチェンジして、彼らの仕事がなくなってしまったということと、最近増え始めたのが若年のホームレスで、著者いわく、彼らは帰る家をなくして、さらに孤独を好む傾向があるという箇所には正直な話、どきりとしましたね。 どちらかというと僕もその傾向が強いので。いまの日本でホームレスというのはだれもがなる可能性がある。そしてその状況を少しでも変えようとしている人たちがいる。その熱い挑戦の記録を読むことができたのは僕にとって大変よかったと思っています。
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最近、よく行く駅にこれの販売者さんがいるので、知ってみようと思い読んでみた。ビックイシューがイギリス発祥であり、日本のそれが、大阪ではじまったとは知らなかった。ホームレスという自分とは無縁かもしれない世界のことが書いてあるのに、自分の実生活を励まされるような気持ちになるのはどうし...
最近、よく行く駅にこれの販売者さんがいるので、知ってみようと思い読んでみた。ビックイシューがイギリス発祥であり、日本のそれが、大阪ではじまったとは知らなかった。ホームレスという自分とは無縁かもしれない世界のことが書いてあるのに、自分の実生活を励まされるような気持ちになるのはどうしてだろうか。「起業はバトルだ」。世界を変えていくには、底なしの明るさと闘魂がいる。
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ビッグイシュージャパンが創刊できたのは、佐野さんのおかげだと思った。佐野さんがバイタリティーを持っていた、また今まで政策とかNGO立ち上げた経験をお持ちだったから、具体的になにすればよいか考え実行して行けたんだと思う。 ホームレス支援事業という観点ではなく、物事を成すときに何が...
ビッグイシュージャパンが創刊できたのは、佐野さんのおかげだと思った。佐野さんがバイタリティーを持っていた、また今まで政策とかNGO立ち上げた経験をお持ちだったから、具体的になにすればよいか考え実行して行けたんだと思う。 ホームレス支援事業という観点ではなく、物事を成すときに何が必要か学べたな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2011年1月6日 貸出 停滞 ・2008年9月15日のリーマン・ブラザーズ倒産を引き金に発生した世界金融危機、そしてこれによる世界同時不況 ビッグイシュー販売者も激増し、20代30代の若い人々がそのうちの3割を占める ・日本ではホームレスの人への同情が少ない上にチャリティ文化もない。 ・ビッグイシューがイギリスのロンドンで創刊されたのは1991年のこと。創始者ゴードン・ロディック(Gordon Roddick)【THE BODY SHOPの立ち上げ人でもある】&ジョン・バード(John Bird) ・「チャリティではなくビジネスを」 ・ホームレスの人たちを支援するためには、お金を施すだけでは充分ではない。彼らが自分たちの力でお金を稼げるシステムを作る事が必要。こちらが永遠に「施し」続ける事ができない以上、彼らが自力で収入を得る仕事を創出しなければ、それは持続可能な支援とはなりえない。 ・起業とは、バトルである。バトルには軍事戦と言論戦の二種類がある。力によるものと言葉によるもの。力のバトルでは敵の弱点を発見し、そこを改めることで勝利する。起業は言葉によるバトル。力のバトルとは反対に、敵の強みを調べ、それを改める事が勝利の鍵となる。
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ビッグイシューは今までに何回か購入したことがあり、システムもざっくりと知る程度だった。この本を読んで、一冊の雑誌に金銭面の支援だけでなく様々な援助が行なわれることを知った。これからも雑誌を買うことでホームレスの人々の社会復帰に貢献したい。海外の発展途上国への支援も活発に行われてい...
ビッグイシューは今までに何回か購入したことがあり、システムもざっくりと知る程度だった。この本を読んで、一冊の雑誌に金銭面の支援だけでなく様々な援助が行なわれることを知った。これからも雑誌を買うことでホームレスの人々の社会復帰に貢献したい。海外の発展途上国への支援も活発に行われている。しかし国内にも貧困に苦しむ人々がいるということを改めて認識し、支援をするべきだと感じた。
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