慈悲魔 カンボジア支援活動で見えてきたこと の商品レビュー

栗本英世(著者)

2012/08/28

慈悲魔とは、あわれみ・いつくしみの心で人をまどわし、災いをもたらす、化け物と表現すれば良いのか？著者の支援方法が最高でもなく、金銭や文明の利器を提供するだけのボランティアが100％、受け手の為にならないとも思えない。個々の受け止め方、悪意の存在、ボランティアの活かし方、活動の組み合わせ方などでまだまだ良くなると思う。

2010/08/21

日本人の安易な「ボランティア」活動に抱いていた，言葉にならなかった違和感の正体がここにあった。

ボランティアで自己実現などの戯言は
『ボランティアをしている私ってなんてステキ』
という非常に愚かな自己満足の上に成り立った文句。
友人を誘っていくボランティアなどは決してありえない。誰のためでもなく自分のためでしかない。
そして，自分に利を見出すのみならず，ボランティア対象とされた人々に害をもたらすという点に配慮が足りなさすぎる。

この点を勘違いした支援は，周りを見渡せば数多くある。
我々は一度，支援の在り方について，もっと現場の声を聞いて考え直さなくてはならないだろう。

安易なボランティアを考えていた自分に，自戒を込めて。