パーフェクトソフトウエア の商品レビュー
テストに関する様々な問題がテーマとしてあげられている. 各テーマごとに響く相手が異なり,テストエンジニアや開発者,マネージャーなど様々な人にとって得るものがある本となっている.
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テストに関するワインバーグ氏の考察。各章の最後にあるよくある間違いのところが示唆に富んでいて面白い。 品質はテストで作り込むものではないということは改めて肝に銘じたい。
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テスト技術者、開発者、マネジャーたち(つまり、われわれ)がいかなる理由でソフトウェアテストを台無しにしてしまうか、その思考過程や心理的要因が次々と提示される。「完全なテストは可能だ」という思い込みにはじまり、叱責を避けたい人間の防衛機制まで持ち出し、実例と共にわかりやすく「罠」解...
テスト技術者、開発者、マネジャーたち(つまり、われわれ)がいかなる理由でソフトウェアテストを台無しにしてしまうか、その思考過程や心理的要因が次々と提示される。「完全なテストは可能だ」という思い込みにはじまり、叱責を避けたい人間の防衛機制まで持ち出し、実例と共にわかりやすく「罠」解説する。ただしこのやり口は冗長と思う人がいるかもしれない。難解で美しくまとまった書籍を読みたい人には向かないが、読み物としては強くおすすめできる。
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「人間の側面からみたソフトウェアテスト」についての本です。 ワインバーグはこの本で繰り返し、「テストは情報を得るために実施するものである」と書いています。例えば、 キーを打つかどうかにかかわらず、何らかのアクションに影響を及ぼす情報を求めるものでなければ、テストとは呼べ...
「人間の側面からみたソフトウェアテスト」についての本です。 ワインバーグはこの本で繰り返し、「テストは情報を得るために実施するものである」と書いています。例えば、 キーを打つかどうかにかかわらず、何らかのアクションに影響を及ぼす情報を求めるものでなければ、テストとは呼べない。 といったようにです。 そして、その情報の質については、例えば、第10章の「テストはキーを打つだけではない」の「よくある間違い」に書いてある、 4. カバレッジテストが何かをテストした証明になると思っている コードのすべての部分を何らかのテストでふれたことを証明できたからといって、その部分が完全にテストされたとはいえない。また、コードをすべてカバーしたからといって、すべての機能を完全にテストしたとはいえない。そういえるためには、テストの関係性と包括性を分析する必要がある。別の言葉でいえば、考え方を分析する必要がある。 や、第16章の「コンピュータを使わないテスト」の「テスト担当者は貴重なレビューアになる」に書いてある、 1. 開発者にありがちな思考パターンの欠点を観察することで、より良いテストを作成できるようになる。 2. 早い段階から仕様書をレビューすることで、テスト計画のスコープを早く決められる。 3. 設計を熟知することで、より迅速にバグを発見し、その絞込みに協力できるようになる。 4. レビューに参加することで、自分たちのテストケース、テスト計画、テストドライバ、ツールの良いレビューアーになる方法を学ぶ。さらに、関係者からテストするものを渡されるのをじっと待っているだけのテスト担当者にくらべ、はるかに早くプロジェクトのスピードに着いていけるようになる。 の1のように、「思考パターンの欠点を観察すること」の重要性を主張しています。 にしさんの「不具合モード」、智美塾、今回のSSでのWモデルの議論の方向性が間違っていないことを本書で確信しました。 よし、いまやってる活動を自信を持って進めよう!と思える一冊でした。
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翻訳された独特の言い回しの文章なので、違和感を感じる部分が時折あった。 内容は至って当たり前のことが書かれているが、論の展開がうまいのか、得心する事が多かった。 テストの基礎が押さえられたら、次のステップとして是非とも読むべき入門書であると思う。
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ワインバーグのテスト本ということで、即購入。実は初ワインバーグでした。体系的にテストについてまとめられた書籍ではないですが、どの章も非常に示唆にとんだ内容が含まれているため、本が付箋紙だらけになりました。テストに関わる人も、テストに直接関わっていない人も、ソフトウェア開発に関わる...
ワインバーグのテスト本ということで、即購入。実は初ワインバーグでした。体系的にテストについてまとめられた書籍ではないですが、どの章も非常に示唆にとんだ内容が含まれているため、本が付箋紙だらけになりました。テストに関わる人も、テストに直接関わっていない人も、ソフトウェア開発に関わるすべての人は一読してもらえるといいかと思います。
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副題「テストにまつわる幻想」だが、テスト軽視というよりはきわめて重要視している。 技術的ノウハウよりも人間的なコンサル視点から、テストするとはどういうことかが書かれており、読んでみて現状がだめだということはすぐにわかるのだが、さて、心構えはわかっても具体的に何をしようかと思うと、...
副題「テストにまつわる幻想」だが、テスト軽視というよりはきわめて重要視している。 技術的ノウハウよりも人間的なコンサル視点から、テストするとはどういうことかが書かれており、読んでみて現状がだめだということはすぐにわかるのだが、さて、心構えはわかっても具体的に何をしようかと思うと、それは別の手段で手に入れるしかない。
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テストの具体的な技法ではなく、テストにまつわる人間の思考と対処法の本。 あいかわらずの観察眼で色々な気づきを与えてくれる良い本なのですが、氏の他の本をある程度読んでいる人には不要かも。 6,7割方、既に目にした内容とかぶるはず。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
現在も闘病生活が続く G.M.ワインバーグの、日本最新刊。例によって邦題は意味不明だが、原題は "Perfect Software and other illusions about testing"。 テストは(ソフトウェアに関する)情報を得るため手段であると定義し、ワインバーグらしく、情報を受けとる側の「人間の問題」にまで踏み込んで、テストにまつわる様々な問題や誤謬をあきらかにしていく。もちろん、システム開発をやっている人間には判りきった話なのだが、それを「判っていない人」に説明するためにはワインバーグの助けが必要だ。 特に日本のソフトウェア業界は高い品質が求められ、金融機関や交通機関がシステムトラブルで機能停止するたびに、システム屋は非難の矢面に立たされてきた。台風で電車が止まるのは仕方がないが、システムのバグで電車が遅れるのは勘弁ならんというわけだ。そして、その度にもの知り顔で、ソフトウェア開発のプロセスに問題をがなかったかどうかを語る輩があらわれ、やがて過剰なコストを払って、過剰な品質のシステムを作るハメになる。もちろん、障害を起こしてはならないし、そういうことがないように最善の努力を払うのはもちろんだが、もうそろそろ、一定の確率でシステム障害は起きるものだ(ので、リカバリー手段を考えて行動した方がいい)という認識を世間が持ってもいいころだと思う。
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