トリプルA(上) の商品レビュー
格付け会社のお話。ちょうどアメリカ国債がトリプルAから引き下げ見込みになるというニュースが流れていたので、タイムリーに読めました。格付け会社は、勝手に格付けをできて責任を持たないので、存続は格付け会社にお金を支払う人によって決まります。その点から格付け会社が成り立っている仕組みが...
格付け会社のお話。ちょうどアメリカ国債がトリプルAから引き下げ見込みになるというニュースが流れていたので、タイムリーに読めました。格付け会社は、勝手に格付けをできて責任を持たないので、存続は格付け会社にお金を支払う人によって決まります。その点から格付け会社が成り立っている仕組みが疑問です。株主がお金を払って情報を得るから、格付け会社にお金が入るというのが、一番筋道の通った理屈ですが、そもそも格付け会社が必要なのか疑問です。公的機関が格付けを行う場合、中立性を保てます。しかし、民間企業である場合、格付け会社の利用法は、癒着や政治ファクター等を見極める必要があり、結局自分で考えなければならないということになります。リーマンショックで格付けの信憑性が底をついた現在、世の中の仕組みをきちんと理解しなければいけないことを痛感しました。
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格付け会社がなんで市場に影響をもたらす存在になったかがわかる。ただ、その地位を悪用する格付け会社の一面も見えてくる S&Pをモデルにした会社でS&Dという企業名が出てくるんだけど、編集ミスなのか一部にS&Pと表記されている個所があるのがウケたw
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格付けっていうと、なにか難しい印象がありましたが、なかなかわかりやすく、書いてくれていると思います。 まあ、主人公はだれなんだ?という単純な疑問はありますが、読みやすく、面白かったと思います。 しかし、格付けっていうのは、ある意味すごい商売だなと思いますね。 外から、勝手に格付け...
格付けっていうと、なにか難しい印象がありましたが、なかなかわかりやすく、書いてくれていると思います。 まあ、主人公はだれなんだ?という単純な疑問はありますが、読みやすく、面白かったと思います。 しかし、格付けっていうのは、ある意味すごい商売だなと思いますね。 外から、勝手に格付けされて、それに大企業が右往左往する様というのは、ちょっと違和感を感じますが・・・
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格付会社の実態について知りたいと思い図書館でかりた。 勝手格付けの悪用、証券化商品部門への傾斜は、もし実際にこのようなことがあったとすれば、問題だと感じた。
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100913by朝日 101030till200p 50, 64, 69, 77, 130, 156, 165, 195,
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この本の前に「格付けの深層」を読んでおり、そのなかで書かれていた内容がこちらにも散りばめられており、前書ではややオブラートに包まれて説明されていた部分が、こちらではやや誇張されて刺激的に書かれていたため、ちょっと理解が進みすぎた感がある 特に、勝手格付けの悪用、証券化商品部門へ...
この本の前に「格付けの深層」を読んでおり、そのなかで書かれていた内容がこちらにも散りばめられており、前書ではややオブラートに包まれて説明されていた部分が、こちらではやや誇張されて刺激的に書かれていたため、ちょっと理解が進みすぎた感がある 特に、勝手格付けの悪用、証券化商品部門への急激な傾斜については、実際にこのようなことがあったとすれば、やはり問題だと感じた。
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格付け会社の業務というもののイメージが自分の中であまり持てていなかったのですが、この本を読んで、色々なジレンマを持っていたりすることもあるのだなと考えさせられました。 特に、利益相反については考えさせられます。
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格付け会社の小説だが、ほぼノンフィクション。リーマンショックに関連した話題を期待してしまうが、内容的にはムーディーズ、S&Pが日本に来た頃からSIV、CDOといった最近のサブプライムがらみまでの長い話。例によって小説としてはヤマもなく今一つだが、まじめな書きぶりで格付けの...
格付け会社の小説だが、ほぼノンフィクション。リーマンショックに関連した話題を期待してしまうが、内容的にはムーディーズ、S&Pが日本に来た頃からSIV、CDOといった最近のサブプライムがらみまでの長い話。例によって小説としてはヤマもなく今一つだが、まじめな書きぶりで格付けの歴史や意味についてはよく分かる。
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購入した日:2010/05/29 読了した日:2010/06/04 現実と虚構の内容が織り交ざった作品。 格付会社そのものに興味があったので 非常に参考になった。 ただし、 格付会社をもうちょっと ドラマティックに演出しても良いのでは?と。 だって、あくまでも小説なんだも...
購入した日:2010/05/29 読了した日:2010/06/04 現実と虚構の内容が織り交ざった作品。 格付会社そのものに興味があったので 非常に参考になった。 ただし、 格付会社をもうちょっと ドラマティックに演出しても良いのでは?と。 だって、あくまでも小説なんだもん。 黒木亮ならもっと面白くできたはず。 カラウリ屋・リストラ屋と 作品がリンクしていてもっと刺激的が 良かったかと。
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