夜行観覧車 の商品レビュー

湊かなえ【著】

2010/07/02

ある高級住宅街で起きたひとつの事件。
その住宅街に住んでいるそれぞれ家庭の目線から、真実が明かされていく。

目線の切り替えが自然なので読み進めていきやすい。
内容も丁寧に書かれてい、てホラーとは違う怖さみたいなものがあった。

ただ、またもう一度読みたいとは思わない。
私がこういう内容はあまり好きじゃないからかもしれないです。

2010/06/26

【あらすじ】
父親が被害者で母親が加害者。
高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。
遺された子どもたちはどのように生きていくのか。
その家族と、向かいに住む家族の視点から事件の動機と真相が明らかになる。

家庭・家族というのは他人にはわからない事がたくさんあることが当たり前。そんな個々の家族の視点から話が展開されるというのはおもしろかったけれど、登場人物の動きというか、心情というか、そういったものが
『告白』に比べたら、あっさりとしていて、薄かった。
事実を作って順番にならべているような展開だった。
『告白』を読んだ後だったので期待をしてただけに、とてもあっさりと読み終えてしまった。

2010/06/26

人の”悪意”や”弱さ”の描き方は相変わらず素晴らしいが、オチが弱め。
『告白』が衝撃的だっただけに、そちら方面のオチを期待したのは早計だったか？

2010/07/14

iphone4発売日、息子が友達とApple store銀座店に徹夜で並んだ時に買った本です。
（ちなみにiphone4を買ったのは友達）

私も読了（7/13)

2010/06/25

『告白』が面白かったのと、表紙の絵がきれいだったのでわりと期待して読んだが、読まなきゃよかったと思うほど後味悪く、イマイチな作品だった。

どんな残酷な話にでも、登場人物にひとりくらい読者の良心を体現してくれる共感できる人物がいるものだが、この小説にはそういう人物が出てこない。それはまあ『告白』と同じなのだが、じゃあ『告白』ほどの技巧的なうまさや、腑に落ちる感じ、パズルがぴたっときれいに収まる感じがあるかというと、そういうわけでもなく、収まりの悪い、なんだかよくわからないなあというのが印象。

感想をあえていうなら、不条理演劇の脚本を読んでいるような気分になった。
次々と起こる不条理に読者が耐える、というある意味新しいジャンルの小説かもしれません・・・。

2010/06/24

高級住宅街で起きた殺人事件。被害者は夫、加害者は妻。
物語には被害者も加害者も一切出てこない。
出てくるのは事件が起きた家の近隣に住む住人たちがメイン。

湊かなえさんの作品に出てくる登場人物はみんな性格がそれぞれしっかりしてて描写が凄くリアル。
今回の話はその卓越した人物描写というか心理描写？が一番ビンビンに感じられるような気がした。
最初読み始めた頃は「なんで夜行観覧車？？」って感じだったのですが、一番最後にサラッと内容との関連付けのようなフレーズが書かれてあって鈍感な自分には有り難かったです（笑）
どこの家庭にも大なり小なり問題はあって、それは高級住宅街とかそうでないとか、山側とか海側とか全く関係ないってこと。
う～ん、話としては嫌いじゃないんだけど湊さんの人物描写がリアルすぎて登場人物のどの人間にも全く好感が湧かない（笑）
人間ってこういうものなのかもしれないけれど…
あと「告白」とか「贖罪」のような恐怖的で衝撃的な何かが全然なくてそこはちょっと不完全燃焼気味です。個人的に。

2010/06/24

湊 かなえ
　　双葉社 (2010/6/2)

表紙の絵に惹かれて買ってしまった
単行本はあまり買わないんだけれど　

予想通り一気読み
「告白」よりも文がうまくなったのかしら？
よくわからないけれどすっきりした感じ
視点を変えて語り継ぐ構成はとてもうまいし　それがとても自然な感じになっているのかな

家族　それぞれの想いが掛け違っていく
結末はあまりにも悲しいけれど　それでもまた　前へ

読み終えたらやはり大きなため息が出た

本のしおりのリボンが二本　ピンクとクリーム　かわいい
猫のなつきも噛まなくなったし（笑

≪　高台も　見下ろす　夜の　観覧車　≫

2010/06/24

高級住宅街での事件で、それぞれの家族が当たり前に抱えている黒い部分を描いた作品でしたが、個人的には評価は低い作品でした。
結末も良く理解出来なくて、中途半端な感じを受けました。
告白のイメージが、強すぎるのかもしれません。
でも、それを考えてもこの作品は盛り上がりに欠けて、つまらないと思うのは私だけでしょうか？

2010/06/24

いつもとはちょっと違った雰囲気だった。家族の絆というものはこんなにも強いものなんだ、ということに感じ入った。誰にでもこういう立場になる可能性はあるということに、確かにそうなんだろうなあ・・・と思った。

2010/06/23

舞台は、高級住宅街。
家庭内殺人事件の家族とそのご近所さんたち。
それぞれの証言を交えて、話は進んでいきます。
ちなみに　今回は、
珍しく「すべての章が１人語り」ではありませんでした。
登場人物がみな一様に病んでいるのは湊かなえらしく、
このテのおかしな人たちを、リアルに描いていたと思います。