「あなたの説明はわかりやすい」と言われる本 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
社会人にとっての必須スキルだと思うので、無料だし、と思って申し込んでみたら当たった 内容はそのものズバリで、 「どうしたら説明がうまくなるのか」 についてを解説した本 この本で良かったところは構成の良さ まず、始めの一章を丸々割いて「なぜ説明がうまいことが重要なのか」を語っている 僕には退屈だったけど、こういうことに初めて取り組む人には非常に効果的だと思う 実際、説明が下手だと「本当にわかってるの?」って疑われることは良くあることで、それはそのままその人の評価につながってしまう それは非常にもったいないよね という内容 次に、第二章から第四章で、説明の構造とうまく説明するためのコツを解説している それは「準備の必要性」だったり「説明の目的をはっきりさせること」だったり「説明の組み合わせ方」だったり「説明の型(時系列的説明法とか比較的説明法とか)」で、読んでいて、くどい部分もあるけど伝えたいことを何度も違う言い方で述べているので、ハウツー本としては非常に読みやすい 最後に第五章から第七章で、応用編として、納得してもらえるためのコツを解説していて 「繰り返しの重要性」「数字の効果的な使用法」「重要トピックの単純化」「あがりの克服法」「雰囲気作り」「態度・話し方」「問題意識を高く持つこと」「日々の心がけ」といったことを分かりやすく解説している 最後に行くほど、難しい内容となっているが、始めの方から読んで順番通りに実践していけば「説明上手」と言われるようになれそうな気がする 大きな文字で図表や絵を使って分かりやすく、短時間でスラスラ効率的に情報を吸収できるよう工夫されたまさに説明上手な本だった
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説明とは相手の時間をもらって相手のためにするもの。相手にとってわかりやすい話をするためには、何をなんのために誰のために説明するのか、最初に目的を明確化しておくことが大切。 ……何を今更、と思うだろうか。 誰も教えてくれない超・基本事項であるが、会議の場などを思い出してみると、確...
説明とは相手の時間をもらって相手のためにするもの。相手にとってわかりやすい話をするためには、何をなんのために誰のために説明するのか、最初に目的を明確化しておくことが大切。 ……何を今更、と思うだろうか。 誰も教えてくれない超・基本事項であるが、会議の場などを思い出してみると、確かにこれを無視して説明する人は多い。となれば、「相手の身になって」考えてみるだけでも、差がつけられるということになる。 それがわかったら具体的な手ほどき。 序論・本論・結論の三段階法と起承転結の四段階法、結論を最初に置くか最後に置くか、といった構成に関する知識は、話すときも書くときも参考になる。 私は特にPart4で書かれている「論理的な説明ができる7つの展開パターン」が気に入った。 1.時系列的説明法 2.比較的説明法 3.段階的説明法 4.因果関連的説明法 5.演繹的説明法 6.帰納的説明法 7.弁証法的説明法 こうやってまとめられると頭がスッキリする。 数字の使い方、デフォルメ、単純化といったところも、説明のノウハウとしては重要である。情報の正確さという点から見れば気になるところもなくはないが、逆に言うとわかりやすい話はこういう点に気を付ければいいのだとも言える。 全体として、悪い例と良い例、パターンの図解などがふんだんで、まさに「わかりやすい説明」をわかりやすく説明している本。読み終えるといろいろできそうな気になってくる。
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