Mad Science の商品レビュー
本書は、トンデモ実験をすることで有名なブロガー Theodore Gray 氏が、科学雑誌『Popular Science』誌上に連載していたコラムをまとめた日本語訳である。 読み始めてすぐ、 まずひとつめの実験からしてすでにイカれてる(褒めてますよ)。 最初の実験...
本書は、トンデモ実験をすることで有名なブロガー Theodore Gray 氏が、科学雑誌『Popular Science』誌上に連載していたコラムをまとめた日本語訳である。 読み始めてすぐ、 まずひとつめの実験からしてすでにイカれてる(褒めてますよ)。 最初の実験は、金属ナトリウムの入ったボウルの上に網に入れたポップコーンを吊るす。そして金属ナトリウムにガスボンベから気体塩素を吹きかけながら反応させる……というもの。 これがすでに超アブナイ。 まず金属ナトリウムはわずかの水分で激しく反応する超危険物質。さらに気体塩素は毒ガス兵器としても使われるこれまた超危険物質。このアブナイヤツらを激しく反応させると何が生まれるかというと塩化ナトリウム、つまりキッチンソルト。単純に言うと「お塩」ができる。 つまり上記の危険な実験でなにが得られるかというと、「ポップコーンに塩味がついておいしくなる」というのだ。 その発想がすばらしいじゃないかっ。 作者のウェブサイト( http://www.graysci.com/chapter-one/making-salt-the-hard-way/ )に実験の動画が載っているのでまあ見ていただきたい。 反応の熱でポップコーンの網が溶けて燃焼中のナトリウムがまわりに飛び散ってるし! 本書ではこんなトンデモ実験がカラー写真付きで合計54本収録されている。 「オレオクッキーはカロリーが高いんだから、そのカロリーを直接熱量に変換したらロケットを飛ばせるよな?」的な実験(本書26P「クッキー・ロケット」)とか「日本には、お燗できる缶入り日本酒があるそうだが、あの原理を使えば風呂を沸かせるよな?」な実験(本書230P「石灰温泉」)などどれもこれもいい具合にイカれまくり。 最後の「石灰温泉」では、ガスマスクをしつつ200キログラムの石灰を駆使して完成させたお風呂に子供と一緒に入浴して写真を撮っている始末で、「おいオヤジ、奥さんに怒られないか?」と心配になってしまった。 Theodore氏のそのすがすがしいマッドサイエンティストぶりがカラー写真付きで読める本書はぜひ一読の書なのである。 (でもよい子は真似しちゃダメだぞ) http://loplos.mo-blog.jp/kaburaki/2010/07/mad_science_54t.html
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なぜか手に取ってしまった なぜかって写真がとても美しいのだ 危険な実験を多数収録しているが、どれもとても美しく、 そして、とてもワクワクさせてくれる 科学(理科)が嫌いな子供に見せたら目を輝かせること間違いない
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読めば読むほどやってみたくなる危ない実験がいっぱい。 前書きの注意を読むことが大切だなと思わされる珍しい本だと思う。 これをきっかけに科学の原理に興味を持ってくれる少年達がいたらとってもいいなと思える一冊かな。
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家庭で出来るものから大掛かりなものまで、いっぷう変わった科学実験のビジュアル本。 気軽には実践できそうにないですが、写真を見るだけでも楽しい。 私のお気に入りは、ポップコーンに塩味をつける実験です。(派手かつ大袈裟w)
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