夏色ジャンクション の商品レビュー
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夏にぴったりな本。 親友と恋人から裏切られ、自棄になって会社を辞め、借金を背負って夜逃げ。 車中生活を送っていた主人公の元へ一人の老紳士がやってきて、自分を駅まで送り届けてほしいと頼む。 金に目が眩んだ主人公は、老紳士・勇を最終目的地の山形まで送り届けようかと持ちかける。 そこから奇妙な二人の旅が始まる。 いつ金を奪おうかとばかり考えていた主人公が、 良心の呵責に苦しみながらも自分自身を見つめ直してゆく過程は、読んでいてとても人間らしいと思ったし、裏切りで荒んだ心を克服できた時には、こちらの気分もすっきりした。 旅の途中で出会ったバックパッカーの外国人リサとの関係も、 だんだんと親密なものになっていき、個人的にはにやにやした。 読後感はとても爽やかで、自分もどこかへ旅に行きたいと思った。
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図書館でジャケ借り! 何か感じるものがあったのです。 その期待を裏切らなかった。 久々ないい本との出会いでした。 福田氏のほかの本も読んでみよう!
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福田さんっぽい心地よい雰囲気のまさにロードノベル。 ほぼ、車一台と3人の登場人物のみでストーリーは 進んでいきます。思いがけない事から一緒に旅をする ことになる「勇老人」と「リサ」のそれぞれの優しい 目的もほっこりしてのんびり読むにはいい内容。 なのに、主人公の「信之」の設定が...
福田さんっぽい心地よい雰囲気のまさにロードノベル。 ほぼ、車一台と3人の登場人物のみでストーリーは 進んでいきます。思いがけない事から一緒に旅をする ことになる「勇老人」と「リサ」のそれぞれの優しい 目的もほっこりしてのんびり読むにはいい内容。 なのに、主人公の「信之」の設定が...あまりにも卑屈で セコくて器が小さくて...ちょっと読んでて辟易してきちゃうw。 まぁ、そういう彼の成長ロードノベルなのだから仕方ないの ですが、ちょっと感情移入するにも小さ過ぎて...ちょっと残念。 でも、こんな旅をしてみたいなーと単純に思わせてくれます。 目的も時間もお金も、全て余裕のある旅...一生に一度は してみたいなぁ。
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東北・関東を何度か縦断する妙な三人組の一週間を描いたロード・ノベル。友人に恋人を取られて自暴自棄になる内、職も金も住むところも失ってしまった若者・信之が主人公。住処としていた名古屋近くの公園で出会った老人・勇に頼まれ、駅前まで車で送るつもりがいつの間にか、山形を目指すことに。さら...
東北・関東を何度か縦断する妙な三人組の一週間を描いたロード・ノベル。友人に恋人を取られて自暴自棄になる内、職も金も住むところも失ってしまった若者・信之が主人公。住処としていた名古屋近くの公園で出会った老人・勇に頼まれ、駅前まで車で送るつもりがいつの間にか、山形を目指すことに。さらに途中、福島で拾ったヒッチハイク中の若い女の子、アメリカ人の日系三世・リサが合流。一行はまず彼女の目的地・青森へ向かうことに、、、 次から次へとこの三人組を襲うトラブルのせいで、行き先は二転三転、北上したかと思えばUターン。なかなか目的地にたどり着かない。このあたりやや冗長。善人のくせに、金をかすめ取る悪人になろうとする信之の精神的葛藤が読みどころか。お婆ちゃん孝行のリサが可愛い。
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恋人と友達に裏切られ無一文になって車生活を送る俺が出会った、なんとも愉快な金持ちの老人とアメリカからやってきたヒッチハイカー少女との7日間のロードノベル。二人を騙しお金を奪う計画を立てる俺が純粋な二人と接するうちに… というなんともほのぼのとした読後感のすっごくいい遠赤外線小説。...
恋人と友達に裏切られ無一文になって車生活を送る俺が出会った、なんとも愉快な金持ちの老人とアメリカからやってきたヒッチハイカー少女との7日間のロードノベル。二人を騙しお金を奪う計画を立てる俺が純粋な二人と接するうちに… というなんともほのぼのとした読後感のすっごくいい遠赤外線小説。ただ、東名高速には四日市JCてのはないんだけどな。
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