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史学概論 の商品レビュー

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2023/06/11

図書館で借りた。 歴史学とは何か、という教科書。一般的に歴史と聞くと、物語やドラマの側面を思い浮かべる。大学の歴史学研究は、もちろん歴史小説を書いてるわけでもなければ、ドラマを撮影しているわけではない。では、どんなことをしているのか?どんなことを考えているのか?その世界を垣間見る...

図書館で借りた。 歴史学とは何か、という教科書。一般的に歴史と聞くと、物語やドラマの側面を思い浮かべる。大学の歴史学研究は、もちろん歴史小説を書いてるわけでもなければ、ドラマを撮影しているわけではない。では、どんなことをしているのか?どんなことを考えているのか?その世界を垣間見ることのできる一冊。 先日、東大・本郷先生の本を読んでいたので、雰囲気は分かっていたつもりだが、それでもこの本を読むには私は至らなかった。 歴史の力を試されているというより、国語力・読解力・論理力を試されている気がした。非常に小難しく感じる文章が並ぶ。当然だ、歴史学を研究するための本である。 客観性や厳密性…、歴史学者という世界も簡単ではないなぁ、と体験できた。

Posted byブクログ

2014/02/17

結論部としては同意できるところが多い。しかし、問題点は、その結論部を引き出すまでの論理的な過程にかなりの問題を抱えているように思える。特に、3章の歴史学の境界におけるカー・フェーヴル・言語論的転回・物語り論、4章の歴史認識の基本的性格のカント解釈については誤読しているのではないか...

結論部としては同意できるところが多い。しかし、問題点は、その結論部を引き出すまでの論理的な過程にかなりの問題を抱えているように思える。特に、3章の歴史学の境界におけるカー・フェーヴル・言語論的転回・物語り論、4章の歴史認識の基本的性格のカント解釈については誤読しているのではないかという箇所が多分に見受けられた。 しかし、この本は「戦後歴史学」の総括でもあり、新しい世代へのたたき台として供されたものである。だからこそ、この本の問題を指摘しつつ、さらなる歴史叙述について議論を深めなければならない。つまり、この本を絶賛し、そこに安住してはならないのだ。 すなわち、「戦後歴史学」に対する「最大の墓碑銘」であるとかんがえる所存である。

Posted byブクログ

2010/11/15

歴史を学ぶ者にとって大切で価値のある書物であるに違いない、と読まないうちから言い切ってしまおう。まずはご紹介。

Posted byブクログ