未来医師 の商品レビュー
ディックとしては珍しく、ストレートな正統派な作品でした。 設定はすごく面白くていいけど、いまいち未来世界の文化的な状況に説得力が無いかなーという印象です。 あとタイムトラベルものには付き物のタイムパラドックスがどういう風になっているのかが理解しにくく、あんまりすっきりはしませんで...
ディックとしては珍しく、ストレートな正統派な作品でした。 設定はすごく面白くていいけど、いまいち未来世界の文化的な状況に説得力が無いかなーという印象です。 あとタイムトラベルものには付き物のタイムパラドックスがどういう風になっているのかが理解しにくく、あんまりすっきりはしませんでした。 ディック作品の中では駄作中の駄作みたいですけど、それでもまぁそれなりには面白いですよ!
Posted by
この本が1960年に書かれたことがなによりの驚きでした。翻訳者の佐藤龍男さんの尽力によるものかもしれませんが、違和感を感じたのは「紙テープ」にデータが記録されている記述のみです。(いやもしかしたら、この時代は有機メモリなど、最新の記録媒体だったりして…。ないか。) 内容はF・K...
この本が1960年に書かれたことがなによりの驚きでした。翻訳者の佐藤龍男さんの尽力によるものかもしれませんが、違和感を感じたのは「紙テープ」にデータが記録されている記述のみです。(いやもしかしたら、この時代は有機メモリなど、最新の記録媒体だったりして…。ないか。) 内容はF・K・ディックにしては、理不尽な思いをしなくて済む普通のSFです。気軽に読めました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ディックの新作(初の和訳本)を読んだ。 今回はタイムスリップものに徹底してて、尚且つディックにかかせない要素-「主人公が中年」「ナイスボディーの美女」「主人公が妙にもてる」など-もふんだんに盛り込まれている。 ディックの本でタイムスリップが登場すると話が破綻する、という自分の中の法則があったわけですが、今回それがメインに置かれてしまっているという事で、本当に訳が分からなくなります。最終的にはなんかうまくまとまった感がありますが、本当にそうなるの?という疑問は多々あるでしょう。同時に同じ人が3人とかいるという状況になったりするし。 今回、割とシリアスな感じで、時間の経過や描き方が非常に「映画的」だなと感じた。しかし実際に映画化すると、多分普通にB級SF映画になってしまうだろう。そういう感じがまだにディック。総評的には、完成度は低いですが、アイデアは面白いです。
Posted by
新訳ということで楽しみ。もちろん作品は古いものでかつB級といわれているものだ。 短編でもいいんじゃないかと思うような内容ではあるが、あちこち行ったり来たりのタイムトラベルはそれなりに面白い。ディック色はあまりないのだが、けっこうハッピーエンドが非常に新鮮に見えた。 肝心...
新訳ということで楽しみ。もちろん作品は古いものでかつB級といわれているものだ。 短編でもいいんじゃないかと思うような内容ではあるが、あちこち行ったり来たりのタイムトラベルはそれなりに面白い。ディック色はあまりないのだが、けっこうハッピーエンドが非常に新鮮に見えた。 肝心のタイムパラドクスについては、きちんと読まなかったせいなのか少し混乱気味ではあるが 、それなりに収束している。新訳がまだ出てきそうな感じだから楽しみだ。
Posted by
アイディアは面白いんですけどね…。 「平均年齢15歳の国」「医療行為が犯罪とされている世界」といった煽り文句が、ほとんど予告詐欺だったというガッカリ感。
Posted by
内容紹介 有能な医師パーソンズは、ある夜突如として24世紀の北米へ時間転移した。そこは人類の混交が進み、平均寿命は15歳、しかも他人を治療することが禁じられた社会だった。
Posted by
- 1
- 2