身体障がい者スポーツ完全ガイド の商品レビュー
さまざまな障がい者スポーツで活躍している競技者と、クルマいすマラソンの土田和歌子さんとの対話が中心の本です。みなさん前向きで、周囲への感謝に満ちあふれています。 特に印象に残ったのは車いすダンスの松島トモ子さんの話。松島さんは健常者ですが、障がい者の長沢俊一さんとペアを組んで第...
さまざまな障がい者スポーツで活躍している競技者と、クルマいすマラソンの土田和歌子さんとの対話が中心の本です。みなさん前向きで、周囲への感謝に満ちあふれています。 特に印象に残ったのは車いすダンスの松島トモ子さんの話。松島さんは健常者ですが、障がい者の長沢俊一さんとペアを組んで第1回車いすダンス世界選手権(1998)に優勝しています。苦しい練習に耐えかねた松島さんは、あるとき、「あなた本当は立てるんでしょ。立ってよ」とパートナーに突っかかってしまいます。言ってしまったあとで、ああこれで終わったと思ったそうです。ところが長沢さんは、「ばれましたか。僕は夜中の2時をすぎると立って歩くんです」とユーモアで返してくれたそうです。このときペアはバリアフリーの心境に到達したのでした。 ちなみに、障がい者と健常者が同等の立場でペアを組んで、ひとつのことに向かって一緒に闘うスポーツは車イスダンスだけなんだそうです。そう言われれば確かにそうかも。マラソンもランナーと伴走者の厳しい二人三脚ですが、「対等」という点では少し違います。 書名からは、各種競技の歴史やルール、エピソードやキーパーソンなどを網羅した読む辞典的な本を予想しましたが(そういう部分もありますが)、ちょっと趣が違いました。
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◆障がい者スポーツにも人の心を揺さぶる力がある◆ パラリンピック初観戦は、1998冬季・長野大会のアイススレッジホッケー。健常者と変わらない選手たちの激しいぶつかり合い、迫力に度肝を抜かれた。試合終了後、命がけで戦った相手チームと笑顔で健闘を讃えあう選手達のさわやかな姿に、すっか...
◆障がい者スポーツにも人の心を揺さぶる力がある◆ パラリンピック初観戦は、1998冬季・長野大会のアイススレッジホッケー。健常者と変わらない選手たちの激しいぶつかり合い、迫力に度肝を抜かれた。試合終了後、命がけで戦った相手チームと笑顔で健闘を讃えあう選手達のさわやかな姿に、すっかり魅了された。 2012夏季パラリンピック・ロンドン大会は8月29日(水)~9月9日(日)まで開催される。選手たちの競技に対する熱い思い、ひたむきさを知ってほしい。
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