都道府県は時代遅れになったのか? の商品レビュー
都道府県の存在意義・役割を問い直す論集。全体的に、道州制に懐疑的で、都道府県の役割を高く評価する内容。労組系の研究所の論集だと思われ、そのような論調のものが多く、ちょっと本書の内容については割り引いて考えてしまうところがあった。ただ、京都府や滋賀県への自治振興課(等)へのインタビ...
都道府県の存在意義・役割を問い直す論集。全体的に、道州制に懐疑的で、都道府県の役割を高く評価する内容。労組系の研究所の論集だと思われ、そのような論調のものが多く、ちょっと本書の内容については割り引いて考えてしまうところがあった。ただ、京都府や滋賀県への自治振興課(等)へのインタビューや森裕之氏の「小規模自治体と県の役割―長野県を例にして」という論文などは興味深かった。森氏の論文で紹介されている田中康夫県政時代の長野県の市町村「自律」支援プランに基づく取組は、人口減少時代の都道府県のあり方として示唆に富むものだと感じた。
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