ペンギン・ハイウェイ の商品レビュー

森見登美彦【著】

2024/12/31

小４男子アオヤマくんの住む街に、ある日、突然ペンギンの群れが現れる。なぜペンギンが現れるのか?アオヤマくんと彼が通う歯科医院の不思議な力をもつお姉さんたちが謎を追究していくファンタジー。
ファンタジーなんだけど何か深い意味もありそう。
自分は、アオヤマくんが自分で考え、疑問や仮説を一つ一つノートに記録していく姿に学びを得た。彼の問題解決能力が羨ましい。

2024/12/15

ファンタジーなんだけど、街の描写やクラスメイトの小学生的行動が妙にリアルで、本当にあったことかもと錯覚しそうになる。
読み終わってすっきりした気持ちになれた。
クライマックスは疾走感があり、映像も見てみたいなという気分になった！

2024/11/11

物語全体が、やがて失われてしまうのではと思える漠然とした不安が立ち込めている

開発途中分譲途中の家々
ハマモトさんの危なっかしさ
妹の死への漠然とした不安
ウチダくんの死についての研究
そして、いつか大人になる少年は自分の気持ちに気づいていく。

2024年11月11日読了

また読みたい。

2024/10/25

ありえそうな不思議というか、日常の中に突然非日常が現れるところにワクワクします。わたしも、ペンギンに変身する場面が見たいな~

2024/10/01

主人公は小学生。常にメモする習慣を持ち自分の能力に自信がある。こんなキャラクターを｢世間知らずな子供｣と安易にカテゴライズしない所が面白い。
ある日街に出現した、ペンギン。少年は友人達と不思議なお姉さんとのやり取りの中で真相へ近づいていく。
摩訶不思議ながらも心に残る作品。

2024/07/16

不思議なお話。
ノートを取り、考察したくなる。
身近なところに、研究材料はあり、それを研究していけば、昨日の自分を上回っていけると気づかせてくれるお話。

2024/07/15

最初いつもの森見さんだと思って読み進めていたら不意を突かれた。これはとんでもなくファンタジーだった。この子も育ったら腐れ大学生みたいになってしまうのだろうか。そうでないと願いたいものだが◆少年が見て聞いて研究したことはきっとこれからにとても重要なことだろう。知識人なようで実は何も知らない小学生にとって、お姉さんはとても大事な存在だったのだなあ

2024/07/06

平和な住宅街にペンギンの出没！　ファンタジーでありながら、主人公の「ぼく（アオヤマ君）」の冷静で分析的な語り口がリアルです。身辺の不思議を「研究」する方法は、インターネットなど使わず、実地を探検したり、ノートに手書きで記録したりというアナログで原点的で、昭和人間の私はワクワクしました！　すべてをロジカルに突き詰めようとしても、突き詰められない問題ーお姉さんへの想いーにぶち当たってしまった「ぼく」が、魅力ある大人に育つであろう期待を感じさせるラスト、よかった！

2024/06/19

夜の海辺のような雰囲気が漂うお姉さんと主人公とのやりとり、ちょっと寂しい気分になる本だった。つまらないことはないが、ペンギンが出てきたり海が空中に浮かんでたり、突拍子もない話なので理解し難い部分がある。また、奇想天外な展開なのに日常描写は現実的なので、主人公の夢の中の話なのか、本当に起こってる現象なのか混乱してくる。もう少し、現実的な話かと思ったらかなりファンタジーでした。

2024/03/16

映画も観てみたいけど、この内容全てを表現できているとはとても思えないくらい濃密だった。かなり好きな部類の物語だった。