陸軍士官学校の人間学 の商品レビュー
タイトルや表紙の写真からすると、陸軍士官学校の生活や教育などの体験記がメインの本であるような感じがするが、実はアサヒビールの歴史の本だったという、なんかイメージからかけ離れる本。アサヒビールが「生」を打ち出してからのマーケティング戦略に、いかに陸軍士官学校で学んだ兵法を取り入れ...
タイトルや表紙の写真からすると、陸軍士官学校の生活や教育などの体験記がメインの本であるような感じがするが、実はアサヒビールの歴史の本だったという、なんかイメージからかけ離れる本。アサヒビールが「生」を打ち出してからのマーケティング戦略に、いかに陸軍士官学校で学んだ兵法を取り入れてきたか、を述べる本。分かりやすいリーダーシップ論。 本書で述べられているマーケティングに関する要点としては、「プロダクト・アウト(企業の論理によるものづくり)から、マーケット・イン(消費者ニーズに応えるものづくり)へ」(p.98)という部分がポイントになってくると思う。.さらに戦略的な部分で印象的なのは、『孫子』にも書かれているという、「自軍の兵力が一つに結集し、相手を分散させ、その一つを攻めれば相手を上回ることになる」(p.37)という部分が印象的だった。また、「真のトップダウン」、つまり「部下の自主性、やる気を引き出すトップダウン」(p.144)、という部分も面白いと思った。「トップダウン型のリーダーであればあるほど、ボトムアップの心が求められる」(p.147)というのは、何とも印象的だ。全体としては、アサヒビールの「勝史」であるので、キリンは強大な敵として描かれ、「商売上手のサントリーの物真似戦略」(p.124)など、同業他社の悪口めいたものもほんの少しだがあるという点で、キリンやサントリーの工場見学は何回も言ったが、アサヒは1回しか行ったことなく、しかもアサヒのスーパードライよりもやっぱり一番搾りやプレモルとかの方が好きなんだよなと思ってしまうおれは複雑な思いがした。という訳でこの本は、ビール好きにも楽しめる内容となっている。(15/06/18)
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倒産寸前→シェア1位 No.1ビールが証明する古き良き日本力!! 戦争は究極の、人間の「研ぎ器」だ!!ビジネスに勝つ「兵法」7つの秘訣! 「兵法」と聞くと読者の皆さんは、何やら軍国主義的で血なまぐさいものという印象を持たれるかもしれません。しかし、兵法は戦争を奨励するものでもな...
倒産寸前→シェア1位 No.1ビールが証明する古き良き日本力!! 戦争は究極の、人間の「研ぎ器」だ!!ビジネスに勝つ「兵法」7つの秘訣! 「兵法」と聞くと読者の皆さんは、何やら軍国主義的で血なまぐさいものという印象を持たれるかもしれません。しかし、兵法は戦争を奨励するものでもなければ、残酷なものでもない。古今東西、あらゆる戦いを制するための知恵が詰まった、「勝利への教科書」が兵法なのです。まさに、戦いの勝敗がそのまま自分や同志の生死に直結する時代に編み出された、「究極の知恵」といえるでしょう。これをビジネスに応用し、的確に実行に移すことができれば、負けるはずがない――。私はアサヒを救うのはもはや兵法しかないと思い、兵法こそがアサヒ全社員の向かうべき道筋を「再生」の一点に合わせる、唯一無二の方策であると考えたのでした。 ●指揮官は富士山のごとくあれ ●リーダーの大原則「慎独」とは ●「他責の打ち合い」を排除すると ●指揮官はあえて梯子を外せ ●大決起集会で生まれた気づきとは ●熱き涙を流しあえる「戦友」を ●「正しい独断」とは何か ●兵法の究極――一点集中 ●ビール業界の常識を覆した奇襲 ●羊の軍勢が獅子の軍勢に勝つには
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●:引用 ●「統率」とは、「集団をまとめて率いる」ことですが、そのためには「統御(部下を心服させる)」と「指揮(然たる命令)」の二つの要素が必要不可欠なのです。 ●組織の指揮官は、他人が見ていない時でも部下を慈しむ心、部下に信頼されるような人格を磨くことを忘れないでください。 ...
●:引用 ●「統率」とは、「集団をまとめて率いる」ことですが、そのためには「統御(部下を心服させる)」と「指揮(然たる命令)」の二つの要素が必要不可欠なのです。 ●組織の指揮官は、他人が見ていない時でも部下を慈しむ心、部下に信頼されるような人格を磨くことを忘れないでください。 ●それほど多くのことを指揮官は考える必要はありません。大切なのは、あくまでも次の二点なのです。 「方向性を明確にする」 「人材や資金といった経営資源の調達」 ●企業優先の意識が知らず知らずのうちにアサヒにはびこり、大切な消費者の顔が見えなくなっていたのです。プロダクト・アウト(企業の論理によるものづくり)から、マーケット・イン(消費者ニーズに応えるものづくり)へ ●『統帥綱領』では、指揮官と部下の関係性を、こうあるべきだと論じています。「高級指揮官は予めよく部下の識能および性格を鑑別して、適材を適所に配置し、たとえ能力秀でざる者といえども、必ずこれに任所を得しめ、もってその全能力を発揮せしめむること肝要なり。賞罰はもとより厳命なるを要すといえども、みだりに部下の過誤を責めず、適時これに樹功の機会を与え、もってその溌剌たる意気を振起せしむるを要す。」 ●ビジネスでいえば、たとえ小さくても気運(流れ)を摑んだら、そこにしかるべき人材や資金(援軍)を投入し、成功への勢い(激流)を作り出さなければなりません。 ●「戦勝は、将帥が勝利を信ずるに始まる」(『統帥参考』) ●組織のリーダーは、部下たちの士気が低下しないように、部下に「勝ち癖」をつけてやってください。すなわち、どんな小さな成功であっても、部下が仕事で結果を出した時は、しっかり褒めてやるのです。褒められたことで部下は元気になり、たとえ苦しくても、仕事へのモチベーションを失わずに頑張り続けることができます。 ●驕りたかぶらず、常に次の戦いに向けて備えを固めておくことが、「勝者の理」というもですが(略)
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シェア10%を割り込み、瀕死のアサヒビールを「生」へのこだわりによって再生させたマネジメント物語。陸軍でマネジメントを学んだ筆者が、孫子の兵法に感銘を受けビジネスに応用していく。
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Kodama's review 以前に弊社発刊の情報誌『ナチュラルライフ』にご登場頂いたり、色々とお世話になっている中條先生の一冊。アサヒビールの歴史もよく理解出来た内容でした。 (11.07.09) お勧め度 ★★★★☆
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スーパードライに携わった、当時の営業部長の方の話。 野田先生のケーススタディを思い出し、懐かしい気持ちになります。 ①兵法があったから決断に揺らぎがなかった ②外発的動悸付けが効かない状況でどう振舞うか。それが兵法。 ③リーダーとしての得の高さの重要性(美味しい思いをしているリ...
スーパードライに携わった、当時の営業部長の方の話。 野田先生のケーススタディを思い出し、懐かしい気持ちになります。 ①兵法があったから決断に揺らぎがなかった ②外発的動悸付けが効かない状況でどう振舞うか。それが兵法。 ③リーダーとしての得の高さの重要性(美味しい思いをしているリーダーに飢餓状態の部下はついてくるか)。 ④兵站す。は考えねば。 ⑤日本の敗戦からみる失敗学 とザックリした観想です。
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