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世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか の商品レビュー

3.3

7件のお客様レビュー

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2014/06/30

日本の問題の本質を理解するためにも読んでみてください。すでに知っている内容も多いかもしれませんが、復習として改めて学んで欲しい内容です。

Posted byブクログ

2012/02/18

読んだ価値はあった。もちろん読む価値あります。是非読んでみてください。 数字が多くて、経済通しか読みこなせないという意味で★三つ。 内容については一応抜粋して要点をまとめたのでこちらをご覧ください。 http://d.hatena.ne.jp/keigossa/2011...

読んだ価値はあった。もちろん読む価値あります。是非読んでみてください。 数字が多くて、経済通しか読みこなせないという意味で★三つ。 内容については一応抜粋して要点をまとめたのでこちらをご覧ください。 http://d.hatena.ne.jp/keigossa/20111109/1320832109

Posted byブクログ

2011/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三流経営学部の大学生の私には難しかった本。 でも内容は素晴らしく良い! 私が知りたかったこと全て入ってた。 製造業のお話です。 2008年に起こったリーマンショックから今どうなってるのかが書いてあるよ。 去年は全業種を見ればそんなに悪くなかったし今のところアメリカの二番底もない可能性は高いし、製造業もV字回復しつつあるけどさ(製造業の業種によっても違うけど) 東洋経済やダイヤモンドでは物足りない人向けかもね。 野口さん自身にとっては多分とっても分かりやすく書いたと思う。 そういうのは本を通して感じられたけど。 章ごとにまとめが書いてあって「そういうこと書いてあった?」て1人で賢いふりして読んでみた。 まとめてみると、 難しいけど内容は充実していて著者の「貴方に分かるようにできるだけ分かりやすく書いてあげてるよ」て言う愛が分かる本なだけに最後まで読んでみようと思える一冊。

Posted byブクログ

2011/05/31

タイトルの問いの答え。製造業の比率が高いから。 アメリカは製造業の比率が低い。 日本は製造業の比率が高い。 たしかに今回の危機はアメリカの金融が発端。でも金融危機→不況→需要減で被害を受けるのは製造業。 ゼロサム的な世界の金融では、誰かが損をすれば誰かが得をしている。 製造業で...

タイトルの問いの答え。製造業の比率が高いから。 アメリカは製造業の比率が低い。 日本は製造業の比率が高い。 たしかに今回の危機はアメリカの金融が発端。でも金融危機→不況→需要減で被害を受けるのは製造業。 ゼロサム的な世界の金融では、誰かが損をすれば誰かが得をしている。 製造業では売れなければみんな沈む。 と、統計データも交えながら単純明快に日本の停滞の原因と今後も停滞するであろうという展望が描かれる。 分析としては一級品。読みやすさも抜群。 ただ、対処策はいまひとつ。 もっとも、この閉塞状況を打ち破る方法がそう簡単に見つかるはずもないのだろうが。

Posted byブクログ

2011/05/02

製造業の過剰設備、外需依存のビジネスモデル、政策形成能力の低下、など従来から指摘されている日本経済の問題を列挙。同じような現状分析が10年以上なされている。いつになったら有効な解決策を見つけ、実行できるのだろうか?

Posted byブクログ

2010/08/13

ちょっと「くどい」ところも。野口さんにしては珍しい!?全般的にはわかりやすくまとめてある。野口さんの提案。果たして民主党ができるだろうか?無理だろうな・・・

Posted byブクログ

2010/05/31

ポイントを幾つかまとめてみると…。 1. 外需依存の日本経済は、新興国よりも米国消費者への依存が高く、回復までには相当の時間がかかる → 住宅ローンを担保にバブルを形成した米国の消費は完全には戻らない。つまり輸出主導の景気回復は実現困難 2. 新興国向けの輸出は、新興国の中間層...

ポイントを幾つかまとめてみると…。 1. 外需依存の日本経済は、新興国よりも米国消費者への依存が高く、回復までには相当の時間がかかる → 住宅ローンを担保にバブルを形成した米国の消費は完全には戻らない。つまり輸出主導の景気回復は実現困難 2. 新興国向けの輸出は、新興国の中間層の平均所得の低さから、廉価品にならざるを得ない。さらに、新興国企業との価格競争が待っているから、収益性が得られない → さらに日本人の賃金が下がることになる 3. 自動車を中心とした産業構造は、日米ともに既に過去のものとなり、米国のIT産業に見るような創造的な商品やサービスが必要、そして内需に頼っていく必要がある → 政治、経団連重視の体制、企業の発想転換が必要 4. 過去の円安誘導と金融緩和は、輸出産業を延命するという政策の域を出ない。結果として、諸外国と比べ収益性が低い、過剰設備を抱えた製造業を産んだ → 過剰設備を減らす補助と財政政策を 5. 内需主導型の経済に移行するためには、産業政策に加え、既に巨額の所得収支を計上している対外資産の運用を効果的にする必要 → 資産の運用力向上が課題 6. バラマキ景気対策は雇用も産業も産み出していないどころか、消費にも回っていない → 介護などの人手が足りない産業への補助など、最終的に雇用に結びつく使い方をすべき 企業が、そして経済が発展するには「イノベーションが必要」という論には反対はないと思いますが、そのイノベーションは日本からは出ていないのではないか?という指摘が根底にはあるようです。勿論、青色LEDなどの良い例はある。けれども、日本のGDP、ピーク時では年率で566兆円(2008年1-3月期)の経済全体で物事を見るならば、今の多くの大企業や政策がそうした結果を出せていない、ことになります。 既に工業化の成長期に入っている中国などを見れば、日本の製造業がどこで付加価値を出さないと勝てないか、が想像されてくる。依然として、米国の平均的な所得水準は、しばらくの間は中国やインドと比べて高いので、日本や欧州を含めた現先進国経済の消費には期待がかかる。しかし、米国の住宅バブルのような景気過熱は起こらないだろうから、今ある過剰設備を償却しながら、新たな成長神話を作っていかないといけないというのが、日本の製造業の置かれた立場なのだろう。 著者は、企業幹部や政府首脳に、従来型の輸出主導の産業構造を続ける虚しさを説いているようである。それは、輸出企業(大企業)を延命して、経済統計をよく見せても、実数ベースのGDPの回復にはほど遠いし、経済政策は一部の産業だけを優遇しても効果が出ないから、雇用を促進できる財政政策に予算を回せと言う。 これまでは「ものづくりは日本のお家芸」「技術力は日本が優れている」という言葉を信じてきたが、それは事実としてそうなのだけれども、果たして戦略的に正しい方向を向いているか、とか、日本全体を見た場合により正しい政策に導かれているか、という点で既に油断のならない状況にあることを痛感した。 また、米英が金融業で収支を組み立てようとした戦略も、金融危機という結果を招いてしまったものの、グローバル化や新興国が台頭する世界の中では理解できる動きである。政策は国レベルになることが多いから、こうした国ごとの政策や戦略の差をおさえておくことは重要である。 ポイントに至るまでの経済データの読み方、筆者の考え方、が丁寧に記されていて良い。また、金融危機後の経済指標を見る上では、率データではなく実数データを見ることが重要であることが、至るところの例で修得できる。 詳しくは僕のブログへ:http://d.hatena.ne.jp/ninja_hattorikun/20100531

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