カント全集(14) の商品レビュー
『世界市民的見地による普遍史の理念』に始まり、『永遠平和のために』で終わるカントの論文集。副題は「歴史哲学論集」であるが、この巻に収められた論文の内容は、啓蒙、政治、人種問題、目的論など非常に多岐にわたっている。カントといえば三批判が有名なわけだが、一方でまた歴史や人間の実践に関...
『世界市民的見地による普遍史の理念』に始まり、『永遠平和のために』で終わるカントの論文集。副題は「歴史哲学論集」であるが、この巻に収められた論文の内容は、啓蒙、政治、人種問題、目的論など非常に多岐にわたっている。カントといえば三批判が有名なわけだが、一方でまた歴史や人間の実践に関わる問題を広範に論じたものとして、ここに収められた諸論文は「批判」に優るとも劣らない価値を有していると言えるだろう。
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