仏教とは何か の商品レビュー
魚は魚だけでいのちをまっとうしているわけではなく、水の中にあればこそ命を保ちえている。鳥と空の関係も同様である。魚、鳥は個、水、空は超個として、子だけでも命はありえないし、超個だけでも命はなりえない。どこまでも個即超個、超個即個のところに我々の命が成立していることを思うべきである...
魚は魚だけでいのちをまっとうしているわけではなく、水の中にあればこそ命を保ちえている。鳥と空の関係も同様である。魚、鳥は個、水、空は超個として、子だけでも命はありえないし、超個だけでも命はなりえない。どこまでも個即超個、超個即個のところに我々の命が成立していることを思うべきである。 人間の生存の意味や目的は仏教が問い続けてきたものであるが、人類と地球の課題はそれと同じ仕方で仏教が問うことのできるものではない。人類の将来が希望に見ているか絶望的かということは、この課題にとって本質的な問題ではない。 人類と地球の課題性は、自らの内なる人類を生きるという自覚において受け取られることを要求し、信じるの教えはそこで意味を持つと考えられる。人類と地球の課題は人間に背負いきれない、その大きさゆえに税所から負債を意味する。
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