ラブコメ禁止ですの!(1) の商品レビュー
凝った設定に反したシンプルなストーリー
興味を抱かせるタイトルとは思う。実際、特殊な環境下の学園による、特殊な生徒会によってタイトル通りの校則が厳守されている。ここにラブコメ大好き!ラブコメラブ!(随所にパロディ的ラブコメオマージュあり)な主人公【久瀬時雄】(氏名よりも渾名の方が印象的)が入学するところから物語が始まる...
興味を抱かせるタイトルとは思う。実際、特殊な環境下の学園による、特殊な生徒会によってタイトル通りの校則が厳守されている。ここにラブコメ大好き!ラブコメラブ!(随所にパロディ的ラブコメオマージュあり)な主人公【久瀬時雄】(氏名よりも渾名の方が印象的)が入学するところから物語が始まる。初日の登校時に早速一悶着あるのだが、序盤は状況や設定の説明に割りと頁を費やしているので少々とっつきにくいかもしれない。しかし、メインヒロインのクラスメイト【蛍火桐香】と絡み出してから読みやすくなり、面白くなってくる。桐香の男勝りな口調と態度(最近このキャラ設定多いよね)に実直な性格は好印象。中盤からは怪しげな同級生【早乙女芹】と無口無表情キャラ(これも最近多いね)の【音無しじま】の登場によって、“表と裏の顔”を持つ特殊な活動への参加を余儀なくされる展開となる。これが話の本線なのだが、ここに何故か積極参加する桐香とのドキドキやちょっとした秘密、生徒会長【深山羽織】とのやり取りが、いわゆる部活モノ(これも以下略)のノリで進む楽しさがある。ここで興味深いのが、時雄が主人公にしては珍しくもさほどヘタレておらず、ラヴ方面に鈍感でもなく、桐香もまたある程度明確にラヴ要素を有していくことである。もちろん、邪魔が入ったりライバル(?)が登場したりと一筋縄にはいかないが、このドタバタを楽しむところに本作の魅力が隠れていると思う。伏線的に様々な要素を残しながらも次巻へ続くのか?続くとしたらどうやって?という終わり方をしているので、続くとしたら逆に面白いことになりそうな予感を感じる作品でもあった。あ、そうそう、時雄の仲良しクラスメイトに【唐津田究太朗】というのが出てくるが、この「ウザオモロい」キャラを単にウザいだけと感じたら面白味が下がるかもしれない。
DSK
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
はい,そんなわけで「ラブコメ禁止ですの!」を読みましたよ. ラブコメを愛する男,久瀬時雄が入学した芙蓉学園は 校則でラブコメを禁止していた. それなのにも関わらずに 入学式初日に女子生徒とぶつかってパンモロを見ちゃうという ラブコメ的展開になってしまった時雄と女子生徒,蛍火桐香は 黒服に拘束され懲罰房で一週間監禁されてしまう. こんなラブコメ禁止の学園で 時雄のラブコメ体質を秘密裏に研究しているS○S団と共に 学園にラブコメを取り戻すことが出来るんだろうか. まぁ,こんな話. しかしS○S団(えすまるえすだん)とか,危険すぎる. 「世界をまるごと牛耳るための早乙女芹の団」の略であって 某「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」に名前が似ているんだけども きっと偶然の一致でしょう(ぉぃ. 面白かった! 他にも色々と危険なネタが仕込まれてるんだけども 生徒会の一存とか,そういう感じのネタとしての登場なんで良いね! 良いのか? 良いってことにしよう. しかしこのラブコメ体質. よく考えるとどのラノベ主人公も持ってるんだよねぇ. なんて羨ましい. でもその分よく解らない苦難とかに巻き込まれるんだから それも考え様かなぁ. 「ラブコメ禁止ですの!」面白かったよ. おすのです.
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