地獄行きバス の商品レビュー
女と結婚すると言いだした修。ショックを受けるカンだが、修は別れるつもりはなく、別れるんだったら、この関係を職場にバラすとまで言ってくる。おまけに、それが嫌なら一週間自分と一緒に旅行することと条件を出してきて―。カンにとっては、タイトル通りまさに地獄行きの旅行が始まる。 旅行を心か...
女と結婚すると言いだした修。ショックを受けるカンだが、修は別れるつもりはなく、別れるんだったら、この関係を職場にバラすとまで言ってくる。おまけに、それが嫌なら一週間自分と一緒に旅行することと条件を出してきて―。カンにとっては、タイトル通りまさに地獄行きの旅行が始まる。 旅行を心から楽しんでいる修に、苛立ち傷つくカン。この話は読むのが本当に辛かった。オチがあったから良かったものの、カンちゃんにあんな思いをさせた修は反省すべき。表題作以外の話は、安心して読めました。 『夜の女王』~『未来には』はトラウマ持ちの青年×従兄の少年と思いきや意外な結末。うーん。
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タイトルから勝手な想像して、身構えて読み始めたのですが…w きっと、カンちゃんもこんな気持ちで修との温泉旅行を決行したんだろうな~と、しみじみしちゃいましたww 蓋を開けてみたら、カンちゃん大好きミニマリストと洋服命!のラブラブバカップルの犬も食わないイチャコラ話で、呆れるの通り...
タイトルから勝手な想像して、身構えて読み始めたのですが…w きっと、カンちゃんもこんな気持ちで修との温泉旅行を決行したんだろうな~と、しみじみしちゃいましたww 蓋を開けてみたら、カンちゃん大好きミニマリストと洋服命!のラブラブバカップルの犬も食わないイチャコラ話で、呆れるの通り越してもう勝手に幸せになってくださいと言いたくなってしまいました~ 胸キュンです…! あらすじだけだと、軽くてパラパラっと読んで終わりみたいな印象を受けそうだけど、これが明治カナ子センセの手に掛かると単なるエロくて笑えるバカップルの話、ではなくなるのです。胸がしめつけられるような苦しくて切ないラブストーリーとして、じわじわと伝わってくるところがミラクルです! 修のカンちゃんに対する愛情が深い!深すぎる! なので元カレばかりじゃなく、モノや洋服にまでヤキモチを焼いたり、カンちゃんの気持ちを確かめるためには手段を選ばないところがすごいですww 子供っぽいところもあってかわいいです。 一方のカンちゃんも洋服やモノにこだわりすぎるところがあるけど、修に何かあげたい!喜ばせたい!って一生懸命考えている姿にはキュンとさせられます。 考え方が違ったり相手の欠点が気になったりしても、日常の小さな愛情の積み重ねがあれば幸せにつながっていくんだなと、二人を見ていて改めて感じました。 エロ的にもかなり濃厚で愛が感じられて満足度の高い仕上がりです。 同時収録の「夜の女王」もセンセらしい独特のダークな色調でした。トラウマから独り寝できない貴志が、ずっと一緒に寝てくれていた従兄弟の輝から自立しようと努力する姿が、貴志と輝の両サイドから描かれています。 貴志も輝も互いを想う気持ちがあったのは確かだけど、貴志が輝を子供だと言っていたように輝もまだ大人の恋をするにはピュアな男の子です。 なので貴志はデリヘルでヒロくんという子を買って、欲望を満たしていてこの子がすごく健気で不憫で…! 当て馬の扱いがかわいそうすぎると胸が痛くなったんですが… …想像していた結末と全く違っていて、すごくびっくりしました。こうきたかと。 でも、これでよかったと思えるいいラストでした。 暗い雰囲気の中に、甘くて胸キュンな成分もしっかりあるのがよかったです。
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よい評判と表紙の印象から何やらアーティスティックな文学的な作品なのか?と思っていたのだけれど、そんなことは決してなかった。線の多い絵柄で入り込むのに時間がかかるがなかなか良かった。結構直接的な描写で、泥臭いというか、素朴系の絵かな。綺麗な絵が好きな人はダメかも。2カップルの話。 ...
よい評判と表紙の印象から何やらアーティスティックな文学的な作品なのか?と思っていたのだけれど、そんなことは決してなかった。線の多い絵柄で入り込むのに時間がかかるがなかなか良かった。結構直接的な描写で、泥臭いというか、素朴系の絵かな。綺麗な絵が好きな人はダメかも。2カップルの話。 「地獄行バス」4編。同棲中の修から同僚と結婚すると告げられたカンちゃん。結婚してもわかれるつもりはないという修にカンちゃんは「大っ嫌いだクソ野郎!」と。修が出したわかれる条件は一週間の温泉旅行。バスで行く。カンちゃんにとっては地獄行きバスである。服が大好きなカンちゃんと正反対の修。バカップルかな。 「夜の女王」3編。眠っている間に両親に逃げられたトラウマから一人では眠れない貴志。幼いころ世話になった叔父の家の向かいに部屋を借り、週末はウリの子を指名して過ごす。幼いころ一緒に寝ていた輝の様子をベランダからのぞきながら……。 やっぱり最初は状況が良くわからなくて入り込むのに時間がかかったけど、入ってしまえば面白い。ウリの子の話大好きだし。どっちとくっつくのか最後までわからず。最後もはっきりくっついたわけじゃないんだけど。
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初めて読んだ明治さんの話は暗くて怖かった記憶があります。そんなに露骨に怖いシーンがある訳でもないのに、うすら怖いのです。 この本もそうかと思って読み始めたら…………あれ?ただのバカップルな話でした。 表題作の連作は表題作以外はほんわかなんですが、出だしのイメージを引きずって何となくほんわか出来なかったのが残念。 「夜の女王」の連作が同時収録ですが、こっちの方が絵と話の雰囲気があっていたような気がします。 従兄弟同士の二人がどうこうなると思いきや、従兄弟の代わりに買っていた子と纏まるラストで、この不憫な子が一番好みだったのでよかったです。 幸せな未来があるかどうかはよく分からないですけれど。
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ゲイの恋人から、いきなりの「俺結婚するんだ」宣言。呆然とする受けに、更に関係を解消したいなら、一緒に旅行に出かけろと言う。果たしてその心意は? 攻めと受けのそれぞれ社会的不適合な性格をうまく盛り込まれた物語だと思う。しかしラブラブエロがなかったら、評価低かったのも否めない。あくまで個人的意見。
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前半は、やや裏ありへたれ攻めとツンデレ受けのカップルの話。最初からクライマックスだったためもうこれでこの2人の物語は読めないのかと思ったら、違っていておいっって内心こけた。でも、そこからの受けのデレ具合は徐々に急上昇。最後の受けの心情語りはやばかった。 後半は、従兄弟と主人公の話になるのかと思いきや違う方向に話が転がっていった。でも最後の攻めの受けに対する若干の必死さに(やっときたかっ!)と心の中でガッツポーズをした。きっとこの2人はこの話の後で夫婦のようになっているに違いない!
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刹那的なタイトルにあれ!?甘々バカップルな話でした〜 オシャレ洋服命のカンちゃんの相手が万年ジャージのモサ男修ってとこが萌えますな。普段ぼんやりしてしてるのに夜はエロい!対してカンちゃんは普段きゃんきゃんしてるのに、夜はアンアン言わされちゃて^_^なんだかんだでラブラブな二人の日常です。読んでて幸せな気分になれます。 もう一本の作品の方がカナ子さん特有の毒があったかも。微妙な三角関係だな…凄い引き込まれます。
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すごーいクズ攻を期待したのに全然でがっかり~ 波風たたないバカップルはあんまり好みじゃないのかな。 表題作じゃないほうの話のほうが好み。
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カンちゃんが修に「愛情を貰い過ぎている」と思って悶々とする様など、感情面の複雑さをきちんと描いているのにくどくない。人間の精神世界がどうとか、理屈っぽさがないのに機微に描かれている。濡れ場もきちんとエロい、しかし無駄にエロくない。表情や肉体現象を実にエロく描いて下さる…ハマる!!...
カンちゃんが修に「愛情を貰い過ぎている」と思って悶々とする様など、感情面の複雑さをきちんと描いているのにくどくない。人間の精神世界がどうとか、理屈っぽさがないのに機微に描かれている。濡れ場もきちんとエロい、しかし無駄にエロくない。表情や肉体現象を実にエロく描いて下さる…ハマる!!! 世の中は殆どケース・バイ・ケースである程度潤滑に成り立つと思うが、BLはケース・バイ・ケースだけで描かれると面白くない。明治さんの『地獄行きバス』で、カンちゃんが修に貰ってばかりだ、って思うようになって、何か返さないと釣り合わない、と悩む時に、修がモノに執着するカンちゃんの存在そのものに癒されてたり愛情を膨らませていたりするのに気付いてない場面があって、ちょっとした擦れ違いが起こったりする。口げんかして、それでもお互いに「でも、好き」と言い合う場面が物凄く好きだ。好きでも価値観が全く一緒じゃない、と言う事と、ケース・バイ・ケースの平等に見えてなくても互いに自然に分け与えてるんだよなぁ…。図式で図れなくても、そう言う風になっている、と言う所を描くのがBLじゃないかな、と思う。なんせ、同性同士の物語なわけだから。
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ショックすぎて服をたたむのも忘れる、大きい買い物をするとエロい顔をする...細かい仕草や表情がかわいい。 深入りしすぎず、しかし何らかの形で解決するようにして登場人物の暗闇に踏み込む描き方は、少々物足りない気もする。でも、そのくらいが主張しすぎず、かえって丁度良いのかもしれない。...
ショックすぎて服をたたむのも忘れる、大きい買い物をするとエロい顔をする...細かい仕草や表情がかわいい。 深入りしすぎず、しかし何らかの形で解決するようにして登場人物の暗闇に踏み込む描き方は、少々物足りない気もする。でも、そのくらいが主張しすぎず、かえって丁度良いのかもしれない。明治カナ子先生の描くハッピーエンドは、心がほっこりする。
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