私が死んだ夜 の商品レビュー

コーネル・ウールリッチ(著者),稲葉明雄(著者)

2009/10/28

久々にウィリアム・アイリッシュが読みたくなって、読了。
中でも「妻が消える日」「コカイン」が面白かった。いずれも主人公が無実の罪を着せられ、それを晴らすために奔走するという、デビュー作「幻の女」からの得意のプロット。少しずつ謎が解きほぐされていく過程が面白く、先が気になってどんどんページを繰った。やっぱり巧い。
特に「妻が消える日」は、初めてアイリッシュを読んで夢中になった短編「消えた花嫁」を思い起こさせて、余計に楽しめた。