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お願いサプリマン My Pure Lady(8) の商品レビュー

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意外にも一波乱ありそうな『旅館編』

愛子さんの情報収集(と女将達との交わり)をさくっと終えて次の段階に行くかとも思ったが、どうやら旅館にもっと長居しそうな雰囲気である。しかも一波乱起きそうな気配すら漂わせており、これは『旅館編』と称した方が良さそうな展開にさえなりつつある。何だか面白くなりそうな予兆を感じさせた第8...

愛子さんの情報収集(と女将達との交わり)をさくっと終えて次の段階に行くかとも思ったが、どうやら旅館にもっと長居しそうな雰囲気である。しかも一波乱起きそうな気配すら漂わせており、これは『旅館編』と称した方が良さそうな展開にさえなりつつある。何だか面白くなりそうな予兆を感じさせた第8巻である。女将の後に仲居さんとも関係を結ぶのは想定内だったが、ここで「熟女」と「若い娘」の対比をしているのが興味深い。当たり前だが女性は誰しも「若い娘」を経て「熟女」となる。では、その先は?との問いに本シリーズの抱えるテーマの別の側面が透けて見える。熟年カップルが夜伽を楽しむ時間はさほど多く残されていないことを暗に示す現実と、それでも女将の容姿になぞらえて、残された期間を存分に楽しもうと考える希望とが交錯しているようでもある。また、この女将には「へぇ~」という過去のあることが判明し、それが(当時の)愛子さんにも少しだけ関わっている(というか女将が一方的に思うところがあるのかな?)ことによって、田上の望むような愛子さんの情報収集がこれから上手くはかどるのか?もしかしたら一筋縄でいかないのでは?という余韻を残している。最後の最後に見せた女将の表情に隠されたものは一体何なのだろうか。あと、意外に面白い妄想キャラでもあった仲居さんだが、田上の“お相手”としてはおそらく初めての娘っ子でもあり、なかなか新鮮な風を作品内に送り込んでいたと思う。それでも鄙びた旅館街で男と言えば老人ばかりなどとナースのような憂いを醸しつつ、決して下品ではないものの相応に男に飢えたところや乱れたところも見せている。どのようなタイプの女性が現れてもみんなオトナとして描く本シリーズの軸はブレないんだなぁと思ったりもした。次巻に大きな動きはあるのだろうか。

DSK